センターフィー_001
センターフィーとは、小売業が運営している物流センターに対して、納入業者(メーカーや卸売業)が支払う物流センター使用料です。

小売業が運営している物流センター側では、商品の荷受けや、各店舗へ向けての仕分けなどの作業が発生します。

また、商品が物流センターから出ていくまでに時間がかかれば当然保管するためのコストも発生します。

その為、その作業でかかった分のコストを納入業者に負担してもらおうという発想です。
 
また、このような費用を課せば、納入業者側も効率的な納品(回数の削減や効率的な作業)を志向するようになる、といった効果も狙えます。

さて、ここまでの説明を読んでみてどう思いましたか?「小売業の方が立場が強いだろうから、一方的に高額のセンターフィーを負担させられそうだな…」と感じた人はいませんか?

そういった懸念を持たれた方。残念ながら正解となっているケースもあります。

というのは、小売業側が根拠のあいまいな(しばしば根拠の存在しない)センターフィーを一方的に負担させるといった場合もあるからです。

このような場合、優越的地位の濫用に該当してしまう場合もあるため、独占禁止法上の問題になる可能性があります。

但し、この小売店側の物流センターがうまく機能すれば、納入業者側としても手間が省けて(物流センターに納品するだけで済みますからね)、センターフィーを考慮しても全体としてのコストが割安になるといった効果もあります。
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