理論株価_001
理論株価とは何らかの理論で算出された「あるべき株価」の事を言います。

この理論株価を求めようという考え方は、「企業価値を正確に表す”あるべき株価”というものがある。そして、現実の株価と乖離している場合には、中長期的にはいずれ”あるべき株価”になる」という考え方から来ています。
 
例えば、理論株価が1,000円の株が現在900円で取引されていたとします。その株の「あるべき株価」は1,000円であるわけですから、900円で購入すれば必ずもうかるはずなのです。

まあ、簡単に言うと、「理論株価さえ分かれば、株式で一攫千金だよ!」って発想につながりやすい考え方なのです。
  • 理論株価の元となる理論は沢山あります。
さて、「あるべき株価」ってなんでしょうか?会社が解散した時の一株当たり純資産の価格でしょうか?それとも、株が将来にわたって生み出す配当の現在価値でしょうか?

それこそ、理論株価の元となる理論には、様々な理論があります。また、同じ理論を用いたとしても、その中で「投資家の期待収益率を見積もる」なんて言葉があれば、人によって見積もりの結果は異なってきます。

というわけで、それこそ多種多様な理論株価が成立するのです。

そして、沢山ある理論株価の中でどれが正しいかというのは誰にもわかりません。というわけで、確実に一攫千金というわけにはいかないのですね。

また、このまんがで言っている「独自のメガネ理論 」という怪しげな理論で算出されたものであっても、一応理論株価ではあるので、「理論株価を基にした絶対確実な投資」みたいなものには注意してください。

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