後方互換_001
後方互換とは、後発の製品(新しい製品)で先発の製品(古い製品)のデータなどを取り扱えることを言います。

イメージは新(後)のモノで旧(前)のモノを使えるという感じです。英語ではbackward compatibilityと表記されます。

上位互換性とよく似た言葉ですが、この後方互換は時系列で比較するのです。

■上位・下位互換と後方・前方互換

これらをまとめると、下の表のようになります。

機能の上下で比較 上位互換:機能が高い 下位互換:機能が低い
新旧で比較 後方互換:新しい 前方互換:古い


■新しい機種で古い機種のモノを利用できる

例えば、新型のゲーム機で旧型ゲーム機用のソフトが遊べるならば、それを後方互換と言います。

この後方互換を実現するためには、新機種側で古いものを使えるように意識して設計する必要があります。

■新しいモノでも、下位互換になるケースもある

基本的に技術は進歩していくモノですので、新しいモノは、機能面でも良くなっているため上位互換性を持ちます。

しかし、新しいモノでも機能面が劣るシリーズを提供する場合もあります。

例えば、以下のような製品群があったとして、①から④へ乗り換える際に互換性が確保されていたような場合は、機種は新しくなっているけど機能は落ちています。

そのため、後方互換があり、下位互換性があるといった状態となります。

旧機種 新機種
上位機種
下位機種


■前後が覚えにくいですよね?

さて、上位互換性、下位互換性に比べ前方互換、後方互換はイメージが難しいと思います。

それは、前方と後方という言葉のイメージが新旧に結びつかないからだと思われます。 これは日本語で解釈するからわかりにくいと考えられます。

前はbeforeなので、以前のもの。つまり、前方互換性は、過去。後発と結びつけてイメージします。

これに対して、後はafterなので、以後のモノ。つまり後方互換性は、未来。新と結びつけてイメージすると良いと考えられます。

解説で出てきた用語・関連用語
下位互換性
上位互換性
前方互換
後方互換 
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