リスクフリーレート_001
risk free rate(リスクフリーレート)とは、リスクが存在しない投資によって得られる金利のことを言います。

厳密に言うと、このような投資は存在しません。しかし、それを言っていたらはじまらないので一般的には、国債の金利や銀行間取引の金利がこのリスクフリーレートとみなされます。

日本では、10年ものの日本国債利回りがリスクフリーレートとみなされることが多いです。(と言っても、日本国債は元本が目減りするというリスクがないというだけで、金利変動やインフレのリスクは負っています。)

さて、このような無リスクで得られる利回りという考え方はどのような事に使うのでしょうか?
  • 投資の判断基準として
リスクを取って投資する際に、このリスクフリーレートを下回るような利回りしか期待できないのであれば、そのような投資案件は見送る事ができます。

例えば、リスクを取らなくて一年後に1%増えるのであれば、わざわざリスクを取って0.5%増えるかもしれない投資案件に投資する行動は合理的ではないのです。
  • 現在価値算出の基準として
このリスクフリーレートは、現在価値を算出するための割引率に使用します。(場合によっては、リスクフリーレートにリスクプレミアムを加えて用いたりもします。)

例えばリスクフリーレートが1%であると考えるのであれば、1年後の10,000円の現在価値は9,900円と算出することができるのです。

(今日の9,900円と一年後の10,000円は同じ価値なのです。)
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