確定拠出型年金_001
確定拠出年金とは、自分が拠出した金額とその運用損益の合計が給付額になるという年金制度です。確定しているのは拠出額なので「確定拠出年金」と言います。

この逆に、給付額が決まっている年金制度もあります。(現在の年金制度のイメージですね)こちらは給付額の方が確定しているので「確定給付年金」と言います。
  • 確定拠出年金のイメージ
確定拠出年金のイメージとしては、自由に下せない証券会社の口座に毎月お金を払い込み、その運用の結果を老後に受け取るという感じです。また、証券会社の口座なので、どのような運用を行うかは各個人が指図するのです。

気づかれたと思いますが、この制度は、運用成績が良ければ非常に有利ですが、運用成績が悪かったら悲惨なことになってしまいます。

極端なことを言うと、「運用成績が悪くて年金がなくなってしまったって?そんなの自己責任だよ!」といった風に言われてしまうという事です。

では、なぜこのような怖い年金制度があるのでしょうか?それは、個人にも会社にも一定のメリットがあるためです。

個人にとっては、運用成績が良ければ利益は全て自分のものです。また、自分の口座なので、転職しても非常に簡単に持っていけるという利点もあります。

また、企業にとっても、運用に伴うリスクを従業員に肩代わりさせることができ、拠出金を支払った後は年金債務を認識する必要がないといった利点があります。

もっとも、このような年金制度を用いる場合、企業は個人に対してしっかりとした投資教育を行う必要があるとされています。

その様な教育を怠って「じゃあ明日から勝手に運用してね」という風にしてはいけないという事ですね。

このまんがでは、先生たちが「確定拠出年金」を運用するための教育訓練を受けています。最終コマでは先生が一攫千金を狙っているようですが、企業は運用成績に対しては責任を負わないため、一攫千金を狙うならばそのリスクについてもしっかりと考える必要がありますね。
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