有効在庫_001
有効在庫とは、自由に利用できる在庫のことを言います。自由に利用できるから有効な在庫と名前が付けられています。言われてみれば単純な定義ですね。

でも、倉庫にあっても有効ではない在庫、自由に利用できない在庫ってどのようなモノでしょう?

「倉庫に存在する在庫なんだから全て自由にしてしまっても問題ないのでは?」と考える方もいらっしゃると思います。しかし、倉庫にあっても自由に使う事ができない在庫も考えることができます。

一例として、予約済みの在庫や、既に売却済みの商品などがあげられると思います。また、不良品は言うまでもないですね。 

それでは、具体例で考えてみたいと思います。まず、倉庫に100冊の本があるとします。そのうち、50冊は予約済みで、誰に売るか決まっています。(これを引き当て済み在庫と言います。)

さらに、10冊は落丁が見つかっています。(いわゆる不良品ですね。)また、既に売れているけど、まだ発送を行っていない30冊の在庫があります。(受注残と言います。)

この条件の下、お客さんに売っていい在庫は何冊でしょうか?

これは、次の計算式で求められますね。

100冊-50冊(引き当て済み数量)-30冊(受注残数量)-10冊(不良品)=10冊

この計算の結果、10冊だけがお客さんに売っていい数量ですね。

このように、倉庫に存在していたとしても、すべての在庫が有効在庫であるとは限らないことに注意が必要です。 
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