W/R比率_001
W/R比率とは、「卸小売比率」とも呼ばれ、卸売販売額に対する小売販売額の比率を示し、卸売活動の大きさを示しています。英語ではwholesale / retail sales ratioと表記されます。

このW/R比率は以下の計算式で計算することができます。

W/R比率=(卸売の売上-産業・輸出向け売上)÷小売業の売上

そして、このW/R比率が大きいという事は、小売業の売上高に対して卸売の売上が大きいという事なので、流通経路が長いという事ができます。(卸売業者間で販売が繰り返されると(流通経路が長いと)分子の卸売の売上が増えるため、このR/W比率は大きくなります。)

例えば、生産者は100円で卸売り業者に販売し、その後、卸売業者が20円ずつ自社の利益を付加して販売し、小売業者は仕入れ額に3割の利益を付加して販売するケースを考えてみたいと思います。

卸売り業者を1社のみ経て消費者に販売する場合は、

卸売業1(120円)
小売業(156円)

W/R比率120÷156≒0.77
となります。

卸売り業者を3社経て消費者に販売する場合は、
卸売業1(120円)
卸売業2(140円)
卸売業3(160円)
小売業(208円)

W/R比率(120+140+160)÷208≒2.02
となります。

このように、流通経路が長くなればなるほどこのW/R比率は大きくなります。

そして、日本は流通経路が長いため、欧米のこのW/R比率と比較して大きな値が出ると言われています。

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