プライスメーカー_001
プライスメーカーとは、自ら価格設定を行える市場参加者のことを言います。独占市場や寡占市場のような不完全市場の市場で売り手側として参加している参加者がこのプライスメーカーの代表例です。

■プライスメーカーの例

例えば、市場を独占した企業ですね。このような企業になれば、理屈の上では自己の利益を最大化するような価格を一方的に決めることができます。(通常は、そのようなふるまいを防ぐような法律が整備されていたり、道義的な問題が発生するので、あまり露骨なマネはできませんが。)

このように、自らの都合である程度価格設定が行えるという立場は、勝手に決まってしまった価格を所与のものとして営業活動を行わなければならない、プライステイカーに比べて非常に有利な立場であるという事ができます。

■なぜプライスメーカーは価格を決められるのか 

プライスメーカーは非常に高い市場シェアを持っている、もしくは市場を独占しているため 自社が供給量を操作することによって価格を操作することができます。

例えばみんなが欲しがるものの供給量を絞ると、みんなが少し高くても欲しいと考えるようになり価格が高くても売れるようになります。

また逆に供給量を増やせば価格が下がるという関係性になります。 

と、こういったのが経済学的な説明ですが、独占まで行かなくてもリーダー企業が決めた価格がその市場の支配的な価格になるという考え方があります。これをプライスリーダーと言います。

プライスリーダーは市場シェアを維持しつつ、利益を最大化するといった発想で動くため、価格を維持するといった動機の方が強くなりがちです。

しかし、必要とあらば値下げを断行することができますし、値下げをしたならば市場シェア2位以下の企業は追従せざるを得ないため、プライスメーカーでもあるのです。

いずれにしても市場で大きな市場シェアを握ることによって、価格の決定権が生まれてくるのです。 


このまんがでは、影響力が圧倒的に強いため、プライスメーカー的に振る舞えると言っています。市場内で大きな市場シェアを握っている、顧客ロイヤルティが非常に強い、差別化戦略が上手くいっているなどの要因によって、影響力を強めることに成功したと考えられます。
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