極大化基準_001
極大化基準とは、人はあらゆる条件を比較検討して、求めうる最高の水準の効用を得ようとする。そして人は、そのような最高水準の効用を求める行動を行うとするものです。

これは経済人モデルという人間観で用いられる基準でありますが、ちょっと非現実的な基準ですね。現実的な基準には、人は満足できる水準で妥協するという満足化基準というものがあります。

この極大化基準を満たそうとするならば、すべてのお店の売値を知っていて一番安いものを常に把握していることが必要ですし、考えうる代替案を全て評価して最良の案を選択するだけの判断力も必要とされます。

何故このような非現実的な基準が存在するのでしょうか?それは、経済学などでいろいろなことを分析する時に、いちいち情報の非対称性まで考慮に入れていたら非常に煩雑になってしまうためです。

そのため、経済人モデルという人間観では、人はこのような極大化基準に基づいて行動をするとしています。

このまんがでは男子生徒が極大化基準に基づいて行動しています。彼は、最高水準の効用を求めようとしています。そのため、情報を集め代替案を比較検討しようとしています。 

しかし、現実にはすべての情報を手に入れ、それらを比較検討することなどできないため、最終コマのように検討結果より有利な代替案が存在するといった事が多々発生します。

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