二重価格_001
二重価格とは、値引き前の価格も表示することにより、値引き率の大きさを強調して消費者に訴求する価格政策のことを言います。

例えば、定価が10,000円の商品を半額の5,000円で販売している時に、元の10,000円という表示を残しておきます。すると、半額になっているという印象を強く与えることができるので、顧客に訴求できるというわけです。

このような二重価格は、正しく使えば消費者に対して訴求する効果があります。但し、正しくと書いた通り、不当な二重価格表示といった問題もあります。

上の例では10,000円で販売していた実績があれば、ウソではないですよね。実際に10,000円で販売を行っていて、セールで半額にしているわけですから。

しかし、同じ表示でも10,000円で販売した実績がないような商品だったらどうでしょうか?一言で言ったらウソですよね。こちらはダメです。

また、あるお店は会員客がほとんどで、会員になるのも非常に簡単だったとします。その場合に、一般価格500円、会員価格は298円、などと表示したらどうでしょうか?

このお店で実際に販売されている価格は298円ですよね。なぜならば、簡単に会員になることができ、このお店で購入する顧客のほとんどは会員価格で購入しているためです。その場合、ダメというわけです。

この不当な二重価格には、「実際のものよりも著しく有利であると誤認される表示」が該当します。一言でいえば、誤解を与える表現はダメというわけですね。

このまんがでは、売れ残ってしまった商品を定価の半額にして販売しています。その際、元の価格を表示したままにしておく、二重価格表示を行って販売をしています。

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