早期選抜_001
早期選抜とは、社員を教育訓練していく中で、将来の経営幹部となる人材を比較的早期に(若いうちに)選抜して計画的に育成していくという制度の事です。

いわば、社内のキャリア官僚的な位置付になるという事ですね。一般の従業員(国家公務員)の人とは異なる育成過程を経て、将来的には会社(国)を動かす人材を育てるといったイメージです。(もっとも私はキャリア官僚ではないので正確なところは分かりかねますが。)

従来の日本企業では、幹部層の選抜は年次によって段階的に行われてきました。課長の昇進を競い、その後、部長の昇進を競うといったイメージです。このようなやり方は、慎重に人材を選別することができる、昇進を競わせることによって従業員の士気を長年維持させるといった長所があります。

しかしそのようなやり方では、例えば、小規模な事業を立ち上げて自分で運営するといった、企業全体を経営していくための経験は十分に得られない可能性があります。

これに対し、早期選抜によって選ばれた将来の幹部候補生は、長期的にみた能力開発のため、OJTOFF-JT両面で徹底的に育成されていきます。

早期選抜された従業員は、経営幹部として必要な資質を養うため、重要な意思決定を行うポストを経験させる(OJT)、特別な教育研修を積極的に受けさせる(OFF-JT)など、通常の従業員とは異なる育成方法がとられるのです。

その結果、企業を背負う人材に育つの(ハズなの)です。

このまんがでは、営業マンの男性社員が社長から「海のかなた」支社の立ち上げを命じられています。彼は早期選抜されているらしく、様々な経験を積めるように特別な育成計画を立てられているようです。

そのため、支社の立ち上げ業務など、長期的に見て重要な業務を任せられています。 
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