7S_001
7Sとは戦略や組織運営の分析を行う際のフレームワークとして、マッキンゼーにより提唱された考え方の事です。このフレームワークによると、優れた企業は7つのSの頭文字の各要素がお互いに補い合い、強めあいながら実施されるという事です。

それでは具体的な7つのSについて見ていきましょう。この7つのSは、
(Shared Value)価値観
(Skill)技術
(Staff)人
(Style)社風・文化
(Strategy)戦略
(Structure)組織構造
(System)制度
の7つです。

そして、このうちの上4つ(価値観、技術、人、社風・文化)は「ソフトのS」と呼ばれ、短期間で変えられないものとされています。

これに対し下の3つ(戦略、組織構造、制度)は「ハードのS」と呼ばれ、強い意志を持って変革すれば比較的短期間で変更可能であるとされています。

この7つのSはお互いに強めあいながら実行されていけば、素晴らしい結果が得られます。

しかし、ソフトのSはすぐには変革できないものですので、その事を考慮しつつ戦略を立てていくことが大切であるとされています。

例えば、プロダクトアウト的な価値観(マーケティングコンセプト)を持っている組織に、マーケットイン的な戦略を適用しようとしても、すぐには上手くいきにくいという事は想像がつくと思います。

皆が「いいものを作れば売れる!」と考えている文化がある企業で、市場の求めるものを作って売っていくという戦略を本気になって実行していくことはなかなか難しいですよね。

それでも、マーケットイン的な行動を取った場合に報奨を与える、「市場の求めるものを作っていく事こそ自社の使命である」といった強いメッセージを粘り強く発信していくといった行動を取っていく中で、次第に組織の文化を変革することは可能です。

このように、ソフト部分はなかなかついてこないという事を考慮の上、戦略を実行していくことが大切なのです。

このまんがでは何か勘違いしているようです。ハードSとか結構怖そうですね。

参考:3S3C5S4P
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