デファクトスタンダード_001
デファクトスタンダード(de facto standard)とは、どこかの標準化機関(ISOとかです)が定めた規格ではなく、自由な競争の結果、事実上の標準となった規格を言います。

通常、新しい市場では様々な規格が乱立しますが、競争していくうちに一つの規格に落ち着いていくといった現象がみられます。

これは、一昔前のVHS(ビデオテープにはベータとVHSの2種類の規格があり、VHS陣営が勝利したのです)やDVDディスクの次世代の光ディスク(HD DVDとブルーレイとが争い、ブルーレイ陣営が勝利したのです)などが該当します。

一度デファクトスタンダードが確立すると、それを覆すことは非常に困難であり、しばしば、公的な企画(デジュールスタンダード)としてその規格が追認されるといった事もあります。

自社の推進していた規格が、このデファクトスタンダードを確立するという事は大きな勝利です。自社で推進していた規格ですので、経験曲線効果も効いてくるでしょうし、保有している特許からの収入があったりと、大きな利益を企業にもたらします。

そのため、デファクトスタンダードを確立するべく競争を行うのです。

このまんがでは、いつの間にか単三サイズの電池が部活の標準になっていたようです。このような場合、単三サイズの電池を使っている人は、ほかの人から借りる事ができるのですが、単二電池を使っている男子生徒のような人はちょっと不便な思いをします。

その結果、男子生徒も単三電池に乗り換え ることがあるかもしれません。このように、一旦事実上の標準となると、その地位を覆すことは非常に困難ですし、違う規格を使っていたとしても同じ規格にした方がいろいろと便利なので市場はその規格に統一されていくのです。
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