全数検査_001
全数検査(total inspection)とは製品や部品全てを検査することを言います。文字通り全数を検査するといったイメージです。

この全数検査は抜き取り検査と異なり、検査を行ったモノについては合格・不合格を確実に言う事ができ、生産者危険や消費者危険といった事を考えなくてよい検査方法であるという事ができます。

このことから、不合格品が混入すると人命にかかわるような重大事故が起こるようなモノや、不合格品が混入すると後で莫大なコストがかかるようなモノについてはこの全数検査が採用されます。

但し、壊さないと検査できないようなモノや、一定数不合格品が混入していても人命に影響が発生せず、全部検査したらコストがかかりすぎてしまうといったようなものについては、抜き取り検査で対応します。

もちろん、全数検査の方が抜き取り検査よりも確実ではあるのですが、上にあげたような事情で抜き取り検査を採用するようなケースも多いのです。

例えば、卵の成分を検査しようと思った時に、検査するためには卵を割らないといけないですよね?(破壊検査)という事は、全数検査したら売るものが無くなってしまいます。(抜き取り検査で対応するという事です)

また、お米を生産している農家が米粒に割れや見た目の異常がないかどうかの検査をするとします。この時、一粒一粒全部見るといった事は通常行われず、一部を抜き取って検査しています。この場合、全数検査を行うと今みなさんが購入しているような価格でお米を提供することができなくなってしまうためです。

このように、全数検査と抜き取り検査は使い分けが大切なのですね。

このまんがでは、納品されたみかんの中にカビの生えたものが混入していたとして怒っています。納品されたミカンはもちろん検査済みで納品されているのですが、抜き取り検査を行ったせいか一部不具合がある品物が混入してしまったようです。

その対策として全数検査を要求しようとしています。確かに全数検査を行えば不具合があるものの混入は防げますね。

でも、先生は過剰な品質を要求する事には反対みたいです。一部不具合があるミカンが混入したとしても全体として満足のいく品質であるらしく、これ以上の検査体制を要求することはコスト面から得策ではないと考えているようです。
事業を営むのに必要な情報
姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。