メトカーフの法則_001
メトカーフの法則(Metcalfe's law)とは、ネットワークの価値はそのネットワークに接続されているすべてのノード(ネットワーク端末)の2乗に比例して増加すると言うものです。

例えば、電話というサービスについて考えてみましょう。話を単純にするため、電話というサービスの価値は、通話できる組み合わせの数だと考えてみます。

電話が5台しかない世界を想像してみてください。この場合、10通りの組み合わせが考えられます。(これは高校の頃、習った組み合わせの問題です。「5C2」=(5×4)÷(2×1)=10と表現できますね。)

更に電話が普及して10台となったとします。その場合、45通りの組み合わせが考えられます。(「10C2」=(10×9)÷(2×1)=45)

この時、電話の台数は2倍になったのですが、ネットワークの価値は4.5倍になっています。

この電話の便利さが知れ渡り、電話は100台になったとします。その場合、4,950通りの組み合わせが可能となります。電話の台数は最初の10台から100台の10倍、ネットワークの価値は45通りから4,950通りの110倍になっています。

簡単な例ですが、大体増加数の2乗になっていますよね?

またこのメトカーフの法則からは、コスト面を考慮しても、つながる数が増えれば増えるほどネットワークの価値が高まるといった事も言うことができます。

上の例で、電話のコストは最初の5台から100台に増えたときに20倍になっただけですが、ネットワークの価値は110倍になったという事から、費用の増え方と、価値の増え方が異なることが言えると思います。

このまんがでは2コマ目のみんながつけていないと意味がないという言葉が、このメトカーフの法則を端的に示しています。逆に言うとみんなが採用すれば飛躍的に価値が上がるという事です。

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