慣習価格_001
慣習価格とは、習慣によって消費者に定着した一定の価格の事を言います。これには、缶ジュースの価格などが該当します。いわゆる心理的価格政策の一つの方法ですね。 

例えば自動販売機で売っている缶ジュースはいくらでしょうか?多くの方は答えられると思います。答えられる方が多いという事は、自動販売機の缶ジュースの価格は慣習価格として定着しているという事ができます。

それでは、この価格が少し安くなっていたら積極的に自動販売機で缶ジュースを買いますか?(120円が相場のところ100円になっていたような場合です。)ちょっとうれしいと感じるかもしれませんが、あまり購入する数量は増えないと思います。

では逆に、少し高く売られていたらどうでしょうか?(120円が相場のところ150円になっているような場合です。)こちらは滅多なことでは買わなくなると思います。

このように一旦成立した慣習価格には、高くすると売れなくなるけど、安くしてもたくさん売れるわけではないといった性質があります。

このまんがでは、のどが渇いた学生さんが自動販売機に行こうとしています。どうやら選択肢は「近いけど相場より高い」「近くはないけど普通」「安いけど遠くにある」の3種類あるようです。

この学生さんは近くても相場より高い自動販売機で買う事はすごく嫌がっています。 一方、普通よりも安くなっていても別にどっちでもいいと考えているのか、近い方でいいと言っています。

成立した慣習価格はこのような行動を引き起こすことがあります。
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