後入先出法_001
後入先出法(LIFO)とは、棚卸資産などの払い出し価格を評価する方法の一つです。この後入先出法は、一番直近に取得したものから払い出していくと仮定して計算を行う方法です。

一番直近に買ってきたものから使うという一見奇妙なことは発生しうるのでしょうか?魚屋さんや八百屋さんがそれをやったらお店には昔仕入れた、干物になってしまった魚や萎びた野菜があふれることになってしまいますよね。

でも、このようなモノの動きをする業種もあります。例えば、セメント屋さんが使うための砂利を野積みしているとします。この野積みしている状態で新たに砂利を買ってきた場合どのようなモノの動きになるでしょうか?

買ってきた砂利は一番上に積むことになります。その場合使うのも一番上からとなります。そのため、実際のモノの動きは一番直近に買ってきたモノから使う事となります。

もっとも、ガソリンスタンド等で一旦タンクに入れてそこから払い出す(タンク内で混ざってしまう)ようなこともありますので、実際のモノの動きと必ず一致するわけではないです。この方法も計算をするためのお約束であると割り切っていただければと思います。
 
また、インフレ時(モノの値段がどんどん上がっていく場合)には払い出し価格は直近の時価を反映することが出来ます(インフレに伴う名目上の利益の排除が可能)が、在庫分は物価の上昇分を反映せずに安い在庫を持ち続けることとなります。

そのため、販売が好調で期首の在庫分まで販売するようなことがあると非常に安い原価の商品を販売する事となるので利益が過大に計上されるといった問題も指摘されています。
なお、この方法は財務会計目的としては2010年4月1日以降の会計期間での使用は廃止されています。

このまんがでは砂の販売を行っている業種を紹介しています。このような業種は、仕入れた商品をどんどん上へ上へと積んでいきますし、販売するのも上からとっていきますので、一番下が一番古いものとなっています。

このように後に入ったモノから払い出すと仮定するのが後入先出法の動きです。この例ですと、後入先出法で管理している場合、在庫の単価は江戸時代の単価で残っている事となります。ありえない例ではありますが後入先出法はこのような問題があると言われています。
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