マーケティングミックス_001
マーケティングミックスとはマーケティングの目的を達成するために、マーケティングの4大要素となる製品(product)、価格(price)、流通(place)、プロモーション(promotion)を適切に組み合わせたものです。これらの言葉は英語では頭文字がすべてPとなりますので、4Pなどと言われることがあります。

標的とした市場から望ましい反応を引き出すために、これら4つのPを適切に組み合わせていくことが必要となります。ここでいう適切とは、4つのPの整合性を取りつつ経営資源を配分していくという事です。

例えば、高級腕時計という製品(product)を、比較的高い価格(price)で、非常にかっこいい高級感を訴求したプロモーション(promotion)で販売しようとしたとします。しかし、流通(place)はディスカウントストア中心で行ったとすると、あまりうまくいきそうにないですよね。

または、大衆的な腕時計という製品を、大衆的な価格で販売することにしたとします。親しみのもてるプロモーションを行ったのですが、販売している場所は銀座の高級店のみといったことも避けるべきです。

それでは、以下4つのPについて一つ一つを見ていきたいと思います。
  • 製品(product)
何を売るのか?を考えていく必要があります。製品志向の罠に陥らないように注意して、お客様のほしがるモノやサービスを販売するという事を考えることが大切です。
  • 価格(price)
いくらで売るのか?を考えていく必要があります。安く提供し市場への浸透を狙うのか(ペネトレイティングプライス)、投資を素早く回収するためにあえて高い価格設定にするのか(スキミングプライス)などを考える必要があります。

また、市場環境から値段をつける場合もあれば、モノやサービスを提供するコストを積み上げて値段をつける方法も考えられます。

このように、価格は様々な要素を考慮しつつ決定する必要があります。
  • 流通(place)
どのように売るのか?を考えていく必要があります。お客様の手に届く場所に提供できなければどんなモノやサービスでも存在しないも同然です。

そこで、どのような流通経路を通す方がよいのかを考えていく必要があります。例えば、化粧品という製品であれば全国のドラッグストアで販売してもいいですし、百貨店で対面販売を行う方法も考えられます。また直接製造した企業が販売するといった方法も考えられます。

どのような流通経路でモノやサービスをお客様へ届けるかといった事は非常に重要な要素です。
  • プロモーション(promotion)
どうやってモノやサービスを知ってもらうか?を考えていく必要があります。お客様が知らなければ当然、何を作っても売ることなどできません。

プロモーションも、テレビやラジオといったマス媒体を使う、インターネットで宣伝するなど様々な方法を考えることができます。そして、自社のモノやサービスを知ってもらいたい潜在的な顧客は不特定多数なのか、それとも特定の属性を持った層なのかによってもプロモーションの方法は異なってきます。

このまんがではお客さんが喜んでくれるようなお店を作るために4Pのフレームワークで考えています。
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