生産財_001
生産財とは生産者が原料や製品、設備、サービスなどを生産するために使用されるものです。財はその使用目的によって、消費財と生産財とに分類することができますが、消費者が自分で使用しない場合生産財となります。

具体的には、布や針や糸、工業用ミシンなど製品の材料や製品を作るための道具となるものです。あまり一般消費者の目には触れませんが、経済的には非常に大きなウエイトを占める財となります。

生産財と言うと比較的価格が高いように思われるかもしれませんが価格の工程ではなくどのように使うかが重要となります。

また生産財にも耐久生産財と非耐久生産財というものがあります。そのためどのように使うかという生産財か消費財という軸と、耐久度による耐久財か非耐久財という軸の二つで財が分類されるのです。

ここで注意する点は、同じものであっても、最終消費者が使うものは消費財となります。たとえば同じ布や針、糸であっても、個人が使用するものは消費財となります。

neko
ファンシーショップの場合ってほとんど消費財を売っているって事でいいのかな。

onnanoko_bustup
そうとも限らないのよ。だってウチで売ってる針とか糸とかはハンドメイド作家の人が使うのであれば生産材だしね。

neko
あとあれだね。うちの商品を転売してる人にとってはこれはどうなんだろう。

onnanoko_bustup
うーん、お店で買って転売で儲かるってすごいよね。



■消費財との比較

この生産者が使用するという定義から消費材と比較して次の事を言うことができます。

■1.顧客の特徴

少数の顧客が地理的に集中している(工業地帯のイメージです)。あくまで生産財となりますので B to B が中心となってきます。

そのため心理的価格政策などの対消費者向けのテクニックはあまり通用しません。
 

■2.購買数量

大量購買。このため相手が価格交渉力を持っていることも多く、対消費者のようにこちらで決めた価格がある程度通用するということもありません。

またその生産財市場の大きさも特徴となります。生産財市場自体が目立ちはしませんが非常に大きな市場です。そのため取引される商品材のロッドも大きくなります。

■3.顧客の専門能力

コストパフォーマンスをシビアに検討する専門家。

このまんがでは、1コマ目で食品は常に『消費財』になるか?と聞いています。2コマ目では、先輩が同じねぎであってもお弁当の材料となる場合は生産財になると言っています。それを受け、生産財、消費財とは使用目的での分類であると言っています。

このことから同じものであっても、使用目的が違えば生産財にも消費財にもなりうると言っています。



解説で出てきた用語・関連用語
BtoB
非耐久財
消費財
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