マズロー欲求段階説_001
マズロー(Maslow)の欲求段階説とは、人はいくつかの欲求を持っているが、それらの欲求は階層構造を形成していると考える説です。この欲求は低次のものから順に
1.生理的欲求
2.安全欲求
3.社会的欲求
4.尊厳欲求
5.自己実現の欲求
となるとされています。

この説は階層の低次の欲求が満たされた場合のみ、より高次の欲求へ段階的に移行すると仮定されているのが特徴です。たとえば、1.生理的欲求が満たされない場合には、2.安全欲求も3.社会的欲求も生じないとされています。

このまんがの例のように、のどが渇いて死にそうな場合、水さえ得られれば、そこが安全な場所かどうか?仲間に受け入れられるかどうかなど、究極的にはどうでもよいということです。

それでは、具体的に欲求の中身についてみていきます。
1.生理的欲求
人間が生命を維持するための欲求です。食欲、睡眠欲、性欲などの根源的な欲求が該当します。

2.安全欲求
安全な状況を望み、不確実性を回避しようとする欲求です。このまんがのように、野犬などに追いかけられずに済む状況を人は望んでいるといえます。

3.社会的欲求
集団への所属、友情、愛情を求める欲求です。

4.尊厳欲求
他者からの尊敬や地位を求める欲求です。

5.自己実現の欲求
自己の成長や発展の機会を求める欲求です。このまんがのように、うまく演奏できるようになったなど、自分の潜在能力を発揮したいと考える欲求です。

キャプチャ

  • 商売にこの考え方をどうやって活かすか
さて、ビジネスにこのマズローの欲求5段階説をどうやって活かすかが読者の関心事だと思います。

一つのアプローチは、このような欲求があるということを認識しそれぞれの欲求段階に対して価値を提供していくというアプローチです。

具体的には
  1. 安全や安心を提供するようなサービスを提供していく
  2. 社会的欲求を喚起し帰属意識を高揚させるようなサービスを提供する
  3. 尊厳欲求を刺激するようなステータス性のある商品を提供していく
といったアプローチです

但し、マズローの欲求5段階説は、例えば安全欲求が満たされていない環境にいる人に対しては、社会的欲求を喚起したり、尊厳欲求を刺激しても効果が薄いと指摘していますので、消費者の情況を確認しながら提供する価値を考えて行くという方法論です。

もう一つのアプローチは、社内の管理に活かすというアプローチです。

この欲求五段階説は欲求には順番があると教えています。

そのため必要最小限の待遇を提供できない企業が、どれだけ帰属意識を高めるような施策をとっても効果が薄いと考えられます。

また生理的欲求や安全欲求が既に満たされている職場において、さらに安全な職場やさらに健康に良い環境を用意するといったアプローチはあまりモチベーションを上げることには繋がりません。
(もちろん大切なことですが)

そのためこのような段階に至っていると判断できるのであれば、社会的欲求として帰属意識を高めたり尊厳欲求に対して、自尊心を高めて働けるような環境を作るといったことに力を注いだ方が望ましい結果が得られます。

直接経営に関係内容に思われる理論ですが、人間に対する優れた洞察を与えてくれる考え方ですね。
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