まんがで気軽に経済用語

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2012年06月

経営
2012年6月30日

デジュールスタンダード

デジュールスタンダード_001
デジュールスタンダード(dejure standard)とは標準化団体などによって規定された公的規格の事を言います。

ISOとかIEEEなどがこの標準化団体です。これらの団体によって規定された標準を元に、製品を各メーカーが作っていくというわけです。

みなさんも乾電池を使った事があると思います。この乾電池は単3の電池ならば単3を使うと書かれている製品には、メーカーは関係なく使う事ができると思います。

この乾電池の規格はデジュールスタンダードの例です。

この乾電池の形状を各メーカーが勝手に決めていたりしたら結構不便な世の中ですよね?ソニーの電池はパナソニックの製品には使えない世の中はあんまり住みよい世の中ではなさそうです。

これに対して市場で勝手に標準規格が決まる場合があります。こちらはデファクトスタンダード(事実上の標準)と呼ばれています。そして、このディファクトスタンダードが後にこれらの公的標準機関から公的規格として認定を受ける例もあります。

このまんがでは、乾電池の標準規格を無視した、三角形の乾電池を手に入れた言っています。乾電池は デジュールスタンダードが決まっています。そのため、どこのメーカーの製品にも、形さえ合えば使う事ができるのです。

しかし、この規格を無視した三角形の電池など作っても、4コマ目で指摘されているように、使う場所などないのです。
情報
2012年6月29日

ベンダロックイン

ベンダロックイン_001
ベンダロックイン(vendor lock in)とは、ある特定のメーカや販売会社がユーザを囲い込むことを言います。ひとたびこのベンダロックインが起こると、ほかの同種の製品への乗り換えが困難になります。

ベンダロックインが発生すると、ユーザ側としては価格が多少高くても購入しなければならなくなってしまうといったデメリットが生じます。

逆に、販売側からすると顧客の囲い込みをすることができるので非常に好都合な現象です。

なんだか経済学でいうところの独占企業に近い振る舞いですね。

例えば、あなたの会社が特定の企業の販売管理システムを導入したとします。その販売管理システムのデータベースソフトは少し特別なものであり、そのデータベースに適合するように、周辺機器も含め導入を行いました。

その後、販売管理システムが少し古くなり更新しようと考えたとします。

この時、販売管理システム内には非常に貴重なデータが多数存在しており、他社の販売管理システムへ乗り換える際には非常に困難な移行作業を行う必要があります。

また、自社で働いている人たちも、現行のシステムを前提に業務を行っているので、新システムの使い勝手になれるまで非常な混乱が予想されます。

どうでしょうか?この状態で他社のシステムを導入することは非常に困難だと思えませんか?非常にスイッチングコストが高そうですよね。こんな感じの事が発生する結果、ベンダロックインといった現象が生じるのです。

このまんがでは、製品の売り込みに来ています。機能強化が図られていることを理由に価格アップを迫っていますが、実質的に別の選択肢がないので、結局は買わざる得なくなりそうです。

ベンダロックインが生じるとこういった現象が起こる場合があります。 
経営
2012年6月29日

スイッチングコスト

スイッチングコスト_001
スイッチングコストとは、現在利用している製品やサービスからの乗り換えの際に発生するコストの事を言います。このスイッチングコストが高ければ顧客が流出することを防ぎ囲い込みを行う事ができます。

このスイッチングコストには単に金銭面だけのコストだけではなく、手間がかかる・新しいことを覚えるのが面倒だという心理的なコストも含まれます。

このようなコストがあるため、消費者は現状の製品やサービスより新製品、新サービスが明らかに優れているように見えたとしても、簡単には乗り換えたりしないのです。

例えば、ずっと昔からある携帯電話(いわゆるガラケーというやつですね)を使っている人がいるとします。

あなたは携帯電話屋さんで働いており、その人に新しくスマートフォンを勧めているとします。

あなたは、昔からの携帯電話に比べ、新しいスマートフォンは非常に優れていると力説しますが「ワザワザ覚えるのが面倒」といった理由で断られてしまいました。

この場合、昔からある携帯電話を使っている人は心理的なコストが大きいため、スマートフォンに乗り換えることを拒否したと考えられます。

他には、よくあるポイントプログラムもスイッチングコストを高めるための方法として使われています。家電屋さんなどで莫大なポイントがたまっているとすると、なかなかほかの会社のお店に乗り換えにくいですよね?

また、携帯電話を途中で解約すると違約金を取られるといった事もこのスイッチングコストを高める方法の一つです。

逆に言うと乗り換えてもらうためには、このスイッチングコストを低くすればよいのです。

例えば、携帯電話の途中解約の違約金を負担してあげるであったり、操作しやすい製品を作り、新たに覚えなければといった心理的なコストを引き下げるといった方法が考えられます。

このまんがでは、レジの機種を変えた事が原因で、夜遅くまで操作を覚えるためにかかってしまったようです。この新しい機械の操作を覚えるといった事もスイッチングコストの例です。
経営
2012年6月28日

デファクトスタンダード

デファクトスタンダード_001
デファクトスタンダード(de facto standard)とは、どこかの標準化機関(ISOとかです)が定めた規格ではなく、自由な競争の結果、事実上の標準となった規格を言います。

通常、新しい市場では様々な規格が乱立しますが、競争していくうちに一つの規格に落ち着いていくといった現象がみられます。

これは、一昔前のVHS(ビデオテープにはベータとVHSの2種類の規格があり、VHS陣営が勝利したのです)やDVDディスクの次世代の光ディスク(HD DVDとブルーレイとが争い、ブルーレイ陣営が勝利したのです)などが該当します。

一度デファクトスタンダードが確立すると、それを覆すことは非常に困難であり、しばしば、公的な企画(デジュールスタンダード)としてその規格が追認されるといった事もあります。

自社の推進していた規格が、このデファクトスタンダードを確立するという事は大きな勝利です。自社で推進していた規格ですので、経験曲線効果も効いてくるでしょうし、保有している特許からの収入があったりと、大きな利益を企業にもたらします。

そのため、デファクトスタンダードを確立するべく競争を行うのです。

このまんがでは、いつの間にか単三サイズの電池が部活の標準になっていたようです。このような場合、単三サイズの電池を使っている人は、ほかの人から借りる事ができるのですが、単二電池を使っている男子生徒のような人はちょっと不便な思いをします。

その結果、男子生徒も単三電池に乗り換え ることがあるかもしれません。このように、一旦事実上の標準となると、その地位を覆すことは非常に困難ですし、違う規格を使っていたとしても同じ規格にした方がいろいろと便利なので市場はその規格に統一されていくのです。
マーケティング
2012年6月28日

クリティカルマス

クリティカルマス_001
クリティカルマスとは、ある製品やサービスの普及が加速するポイントの普及率の事を言います。普及の弾みがつくポイントであるという事もできます。

通常、新しい商品やサービスは、最も革新的な価値観を持っている層に受け入れられます。(イノベーター)。その後、新し物好きな人々が利用していきます。(アーリーアダプター)この人々は所属しているコミュニティー内でオピニオンリーダー的な存在であることが多く、この人々の採用をきっかけに、普及に弾みがつくケースが多いのです。

通常、イノベーターとアーリーアダプターが採用した段階で普及率16%となり、大体この水準がクリティカルマスであるとされています。

この普及率を超えたとき、市場内での認知度が高まるであったり、ネットワーク外部性が効いてきて、その製品やサービスの価値が高まるといった事が起こるのでしょう。そして、そのようなことから普及に弾みがつくと考えられます。

このまんがではコンサルの先生がクリティカルマスについて説明をしています。それを受けて、「あんみつご飯定食」もある程度以上普及したら、爆発的に流行るはずと元気づけられたようです。客観的には難しいと思いますが、流行るといいですね。 

関連用語
イノベーター
アーリーアダプター
アーリーマジョリティ
レイトマジョリティ
ラガード
経済学
2012年6月27日

ネットワーク外部性

ネットワーク外部性_001
ネットワーク外部性とは一つの製品やサービスを利用する人が増えれば増えるほど、その製品やサービスの価値が高まるという事を言います。

例えば、電子メールを使える人が世界中であなただけだったとしたらどうでしょうか?他のだれも使っていないのであれば、あなたはメールを送ることも受け取ることもできないので全く価値がありませんよね。

でも、ある程度普及した状況ならば非常に価値のあるサービスであるという事ができますよね。

そして、便利さが知れ渡ると、便利だからこそますます利用者が増えるといった正のフィードバック効果が働きます。

この正のフィードバックの効果から、この普及率がある一定の水準を超えると(クリティカルマスを超えると)一気に普及が加速するとも言われています。

そして、このネットワーク外部性が働くことによって、(みんなが使っていると便利という事で)ある製品やサービスの企画が事実上の標準規格となるような現象が生じるのです。この事実上の標準規格をデファクトスタンダードと言います。

このまんがでは電子メールの便利さをしみじみとかみしめているようです。電子メール自体はかなり昔からあったものですが(諸説ありますが1970年代にはすでにあったそうです)、皆が使うようになって初めて価値が出てきたと言っています。 

生産管理
2012年6月26日

全数検査

全数検査_001
全数検査(total inspection)とは製品や部品全てを検査することを言います。文字通り全数を検査するといったイメージです。

この全数検査は抜き取り検査と異なり、検査を行ったモノについては合格・不合格を確実に言う事ができ、生産者危険や消費者危険といった事を考えなくてよい検査方法であるという事ができます。

このことから、不合格品が混入すると人命にかかわるような重大事故が起こるようなモノや、不合格品が混入すると後で莫大なコストがかかるようなモノについてはこの全数検査が採用されます。

但し、壊さないと検査できないようなモノや、一定数不合格品が混入していても人命に影響が発生せず、全部検査したらコストがかかりすぎてしまうといったようなものについては、抜き取り検査で対応します。

もちろん、全数検査の方が抜き取り検査よりも確実ではあるのですが、上にあげたような事情で抜き取り検査を採用するようなケースも多いのです。

例えば、卵の成分を検査しようと思った時に、検査するためには卵を割らないといけないですよね?(破壊検査)という事は、全数検査したら売るものが無くなってしまいます。(抜き取り検査で対応するという事です)

また、お米を生産している農家が米粒に割れや見た目の異常がないかどうかの検査をするとします。この時、一粒一粒全部見るといった事は通常行われず、一部を抜き取って検査しています。この場合、全数検査を行うと今みなさんが購入しているような価格でお米を提供することができなくなってしまうためです。

このように、全数検査と抜き取り検査は使い分けが大切なのですね。

このまんがでは、納品されたみかんの中にカビの生えたものが混入していたとして怒っています。納品されたミカンはもちろん検査済みで納品されているのですが、抜き取り検査を行ったせいか一部不具合がある品物が混入してしまったようです。

その対策として全数検査を要求しようとしています。確かに全数検査を行えば不具合があるものの混入は防げますね。

でも、先生は過剰な品質を要求する事には反対みたいです。一部不具合があるミカンが混入したとしても全体として満足のいく品質であるらしく、これ以上の検査体制を要求することはコスト面から得策ではないと考えているようです。
生産管理
2012年6月25日

抜き取り検査

抜き取り検査_001
抜き取り検査(sampling inspection)とは製品や部品の集まりの中から一定数を抜き取って検査を行い、不良個数が合格範囲内であれば合格とする検査方法です。

どれだけの数量を検査して合格・不合格を算定するかについては、統計的な手法を用いて決定します。

ここで、注意しなければならないのは、抜き取り検査に合格したからと言って、そのロットすべてのモノが合格品であると保証できないという事です。

合格とすべきロットを不合格としてしまう危険を生産者危険、不合格とすべきロットを合格としてしまう危険を消費者危険と言います。

すべてのモノが合格品であると言いたいのであれば(不合格品が一つでも混入した場合、命に係わる事故が起こる可能性があるような場合)全数検査を行うしかありません。

この抜き取り検査は全数検査に対して一部分しか検査しないので、検査の費用が少なくて済むという利点があります。また、壊さないと検査ができないようなモノ(破壊検査が必要なモノ)については、全数検査を実施することは不可能であるため、抜き取り検査を実施するしかありません。

例えば、電球の寿命を検査したいとします。合格するまで点灯するといった検査を全部に対して行ったら、売るものが無くなってしまいますよね?また、ヒューズのように切れる事によって、効果を発揮するような製品も全数検査を行ってしまうと売るものが無くなってしまいます。

これ以外では、ネジとかビスなどの安くて多量にあるものを全数検査したらコスト的に割が合わなくなります。

しかし、上でもあげているように、命にかかわるような重要な部品は全数検査を行う必要があると考えられます。例えば、飛行機のエンジンについては、検査しても壊れないですし非常に重要な部品なので全数検査が行われると考えることができます。

このまんがでは、全体をチェックする余裕がないので、一部分だけチェックして判断しようとしています。一部分だけ抜き取って判断するといったイメージですね。
キャンペーン
2012年6月24日

信州という地域ブランド(塩尻市を訪問して考えたこと)

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先日、ライブドアブログ奨学生コラボ企画信州に行ってブログを書こう!に参加するため、長野県塩尻市に行ってきました。

他のブロガーの記事はこちらから見ることができます。
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この塩尻市は個人的に非常に縁のある土地で、長野県と言われれば2番目に思いつく土地でもあります。(私の中の一番目は松本市です)

さて、「長野」「信州」と聞いてどのような言葉が思い浮かびますか?私は、素晴らしい自然。夏涼しい高原。美味しいリンゴや野菜たち。エプソンに代表される近代的な大企業。といった肯定的な言葉が次から次へと思い浮かびます。

この肯定的なイメージをブランドと言い、特定の地域がブランド化していることを地域ブランドと言います。リンク先で挙げているように地域ブランドを確立できればいろいろな好い影響があります。

簡単に言うと、

1.そのブランドがあるからこそ、通常よりも高値で取引される。

2.高い認知度を誇り、売れ行きが良くなる。

といったプラスの効果があるという事です。

例えば、信州の蕎麦ってブランドですよね?あなたが蕎麦屋さんに行ったときに、信州の名前を冠した蕎麦とそうでない蕎麦。どちらを選ぶかを考えてみてください。

やはり、信州の名前を冠したおそばの方が選ばれやすいという傾向ありそうですよね。

このような、しっかりとした地域ブランドを確立している信州。ほかの地域も見習っていきたいですよね。


さて、せっかくですので塩尻市で食べて美味しかった物を個人的に発表してみたいと思います。
  • 山賊焼き
海賊焼きでも、烏賊焼きではなく、山賊焼きです。これは鶏のモモ肉を、ニンニクの効いたタレで漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げるという、書いているだけでも美味しそうな代物です。

実際に、居酒屋などで食べると、とてもおいしく、お酒も進むといった逸品です。ぜひ関東圏の居酒屋さんでも取り入れていただきたいメニューです。客単価向上に一役買うかもしれないですよ。
  • からしいなり
ただの稲荷ずしと思いきや、アゲが裏返しになっています。裏返しのアゲの中にからしが入っており、少し大人の味となっています。

なぜ裏返しなのかは誰も教えてくれませんでしたが、子供が間違って食べないような配慮なのかなと勝手に納得しています。

こちらも、ぜひ関東圏のスーパーで取り扱ってほしいと思うメニューです。スーパーでお惣菜を作ってらっしゃる方が読者にいましたら、ぜひお願いします。
  • 洗馬のレタス
長野県塩尻市の洗馬地区で採れるレタスは洗馬のレタスといったブランドになっています。

どうやら地元ではなかなか出回らない品らしく(県外のお客さんがとても多いため)、食べられたことはラッキーでした。
  • くるみの木
長野県塩尻市広丘にお店を構える洋菓子店シャルムさんのお菓子です。個人的な用事で初めて塩尻市に伺った際、ココの「くるみの木」というお菓子を出していただきました。

濃厚な味はとても美味しい逸品です。塩尻にお立ち寄りの際はぜひ食べてみてください。
信州で作っているワインです。個人的にあまりワインは呑まないのですが、とても飲みやすくおいしいワインです。
情報
2012年6月24日

フールプルーフ

フールプルーフ_001
フールプルーフ(fool proof)とは、誤った操作を行っても危険を招かないように、誰にとっても安全にすることを言います。安全対策を施しておくイメージになりますね。

フールプルーフのプルーフは防水加工のウォータープルーフのプルーフと同じ言葉です。簡単に訳すと「防愚か者」といったところでしょうか?愚かな操作をしても耐えられる。といったイメージです。

例えば、開けっ放しで電子レンジが動いたら危ないですよね?そのため、通常の電子レンジはドアが開くと止まるようになっています。

また、洗濯機で脱水をするときにふたが開いていたら危ないですよね?そのため、ふたが開いた状態で洗濯機の脱水機能を使う事は出来なくなっているはずです。

このように、誤った使い方をしても安全が害されないようにするという発想がフールプルーフです。人間は間違える事があるという当たり前の事を設計に織り込むという事ですね。

このまんがでは、雨漏りする建物の中でパソコンを使うといった、通常では考えられない状況で使用しています。しかし、特に先生が感電するといった事故は起こっていません。このように、愚かな使い方をしても、事故が発生せず、安全が確保されるといった事をフールプルーフと言います。

アプリケーションの方はフリーズしてデータが失われてしまったようですが、そちらは仕様なので仕方ないそうです。 

関連用語
フェールソフト 
フェールセーフ
フォールトトレランス
マーケティング
2012年6月22日

地域ブランド

地域ブランド_001
地域ブランドとは、消費者や生活者が認識する地域イメージ全てのことを言います。

狭義で使うときは、例えば「佐野ラーメン」「那須牛」「栃木のとちおとめ」「日光」といった風に、特定の観光地や商品に結びつき、いわゆるブランド名となります。

これに対して広い意味で地域ブランドと使うときには、その地域全体の付加価値を高めるようなイメージも含みます。

地域全体の付加価値を高めるイメージとして、栃木県の日光を例に考えてみます。日光は「世界遺産である日光東照宮に代表されるような、素晴らしい文化の香りが漂う地」「湯葉料理は絶品だ」「中禅寺湖や華厳の滝といった全国的な景勝地がある」といったプラスのイメージがあると思います。

「日光見ずして結構と言うなかれ」といった古くから、日本に伝わる格言がある通り、日光は、消費者に強いプラスイメージをもたらします。

また、別に地域名を含まなくとも特定の地域と結びついて消費者に印象づけられている場合もあります。例えば、「餃子」ときたら「宇都宮」ですよね?「いちご」ときたら「栃木県」ですよね?このように、特定の地域名を含まなくとも地域ブランドとして成り立つ場合があるのです。

そして、このような地域ブランドは、「すごいんだね…」といったさめた反応だけでなく、そのブランド名がついているモノが通常より高値で取引される、広告宣伝を行わなくても高い認知度を誇り、通常よりの売れ行きが良くなる。といった風に経済的な優位性にも結びついていきます。

このまんがでは、日光に行ったお土産を配っていますが、一人メガネ君だけは非常に反応しています。このような反応を引き出すような力が地域ブランドにはあるという事なのです。
情報
2012年6月20日

フェールセーフ

フェールセーフ_001
フェールセーフ(Fail Safe)とは、故障や操作ミスでシステムに不具合が生じても、安全な状態を保てるようにすることを言います。故障や失敗が発生しても、安全であるといったイメージです。

これは運用の続行を目指すフェールソフトと違い、安全性を確保することが目的ですのでシステムや機械は止まっても問題ありません。というか、むしろ止めてしまうイメージです。

例えば、転倒したら自動的に火が消えるストーブや、空焚きなどで一定温度を超えたら火が消えるガスコンロなどのイメージです。これらの狙いは、操作ミスや故障が発生しても安全な状態にすることです。

また、停電などで鉄道の信号機が消えてしまった時に、信号機の無灯火は停止を意味するといったルールを作ることもフェールセーフの発想であるという事が可能です。

とにかく安全を最優先しようというイメージに近い言葉だと思います。 

このまんがでは、ガスコンロの調子が悪く点検を行っています。ガス管を動物が噛んでしまっていたようで、安全装置が働いてガスの供給をストップしていたようです。

このように、危険を避けるために安全な状態で止まることもフェールセーフの一つの形態です。 

関連用語
フェールソフト 
フールプルーフ
フォールトトレランス  
財務・会計
2012年6月19日

のれん

のれん_001
のれん(goodwill)とは、ほかの企業と比べて、より多くの収益獲得に貢献する無形の財産価値を金額的に評価したものです。通常は、ある企業を買収した時に表面化し、買収企業の純資産額と買収価格との差額で認識されます。

なぜ、買収する際に純資産の額と異なる額で取引されるかというと、被買収企業側が培ってきた顧客との信頼関係、特殊な技術、ブランド力、許認可など数字には表れない価値を持っているケースが多く、それを加味した価格で買い取りを行うからです。

例えば、100万円の純資産を持つお店があったとします。そのお店はあなたの会社が多店舗展開するにあたり、どうしても欲しい場所に立地しており、更に古くからのお得意様もついていたとします。

その場合、あなたの会社にとっては100万円以上の価値があります。相手のお店の持ち主も、それは分かっているので、100万円以上の値段で売りつけようとします。

その結果、例えば250万円であなたの会社がそのお店を買ったとすると、差額の150万円が「のれん」として計上され、財務諸表に記載されるというわけです。

さて、「買収などしなくても我が社は競合よりも多くの収益を獲得できる無形の財産を持っている!」といった声があると思います。この超過収益力の源泉は「自己創出のれん」と呼ばれますが、財務諸表に載せることはできません。

なぜ?と思われる方がいらっしゃると思いますが、この「自己創出のれん」は客観的な値で評価することが難しいため、財務諸表には記載されないのです。

このまんがでは、1コマ目2コマ目で言っている企業としての超過収益力を勝手にのれんとして計上してしまったようですね。

この会社が買収されるといった事が行われれば、のれんは表面化しますが、そういった事がなければ勝手に計上などしてはいけないのです。

関連用語
負ののれん
グッドウィル(非会計用語)
マーケティング
2012年6月18日

追随価格

追随価格_001
追随価格とは、市場シェアのごく一部しか確保していないなどの理由で価格設定の主導権を持てない企業が採用する価格の事を言います。文字通り、他社が指導権を握り、それに追随してつける価格の事を言います。

例えば、あなたの会社は細々と石けんを作っていたとします。この石けんは特に差別化できる要因もなく、価格が大手メーカの作ったものより少し安いからといった理由で売れているとします。

この時、その市場のリーダー的な企業が石けんの価格を値下げしたとします。あなたの会社は従来のまま価格を維持できるでしょうか?

普通に考えるとなかなか難しそうですよね。大手メーカの製品の同じような価格で、あなたの会社の製品が選択される見込みは少ないと思われます。(だって同じ値段だったら有名ブランドの石けんの方がいいですよね?)そのため、あなたの会社は値下げを余儀なくされます。

それも、あなたの会社のコスト構造がどのような状態であってもお構いなしに、この値下げは突きつけられます。(たとえ値下げしたら赤字になるとしても。)

なんだか、辛そうな立場ですよね。というか、追随価格を付けなければならないという事は、辛い立場なのです。

この追随価格を避けるためには、商品がコモディティ化することを差別化(差別化戦略)によって避け、非価格競争に持ち込むといった事を考える必要があります。

「結局、差別化しろって話なの?」って思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、価格競争が嫌ならば差別化するしかないのです。

このまんがでは、3コマ目で競合の大企業が価格を下げてしまったと言っています。その結果、4コマ目のように、安い値段にしたと言っています。この値下げは、大企業の値下げに追随して行った行為です。そういった意味から、この新価格は追随価格であるという事ができます。
情報
2012年6月17日

メトカーフの法則

メトカーフの法則_001
メトカーフの法則(Metcalfe's law)とは、ネットワークの価値はそのネットワークに接続されているすべてのノード(ネットワーク端末)の2乗に比例して増加すると言うものです。

例えば、電話というサービスについて考えてみましょう。話を単純にするため、電話というサービスの価値は、通話できる組み合わせの数だと考えてみます。

電話が5台しかない世界を想像してみてください。この場合、10通りの組み合わせが考えられます。(これは高校の頃、習った組み合わせの問題です。「5C2」=(5×4)÷(2×1)=10と表現できますね。)

更に電話が普及して10台となったとします。その場合、45通りの組み合わせが考えられます。(「10C2」=(10×9)÷(2×1)=45)

この時、電話の台数は2倍になったのですが、ネットワークの価値は4.5倍になっています。

この電話の便利さが知れ渡り、電話は100台になったとします。その場合、4,950通りの組み合わせが可能となります。電話の台数は最初の10台から100台の10倍、ネットワークの価値は45通りから4,950通りの110倍になっています。

簡単な例ですが、大体増加数の2乗になっていますよね?

またこのメトカーフの法則からは、コスト面を考慮しても、つながる数が増えれば増えるほどネットワークの価値が高まるといった事も言うことができます。

上の例で、電話のコストは最初の5台から100台に増えたときに20倍になっただけですが、ネットワークの価値は110倍になったという事から、費用の増え方と、価値の増え方が異なることが言えると思います。

このまんがでは2コマ目のみんながつけていないと意味がないという言葉が、このメトカーフの法則を端的に示しています。逆に言うとみんなが採用すれば飛躍的に価値が上がるという事です。

関連用語:ネットワーク外部性
マーケティング
2012年6月16日

非価格競争

非価格競争_001
非価格競争とは、価格以外の要素で企業間が競争を行う事です。簡単に言うと、値下げ以外で競合他社に対抗する事を言います。

みなさんは競争と聞いてどんな方法が思い浮かぶでしょうか?いくつかの方法を挙げていただくと、おそらく価格競争(値下げ)といった方法が、挙げた中に入っていると思います。

この価格競争は一般的に行われている方法ですが、価格競争を行うと収益の低下をもたらしたり、製品のイメージの低下をもたらしたりと、企業にとっては望ましい方法とは言えません。

この価格競争とは逆に、価格以外で競争を行うというアプローチを非価格競争と言います。では値下げに頼らず製品を売っていく方法ってどんなことが考えられるでしょうか?

例えば、販売している製品に新たな付加価値をつける、販売する市場を更に細分化(市場細分化戦略)する、新たなサービスの提供やブランドの構築などを行うといった方法が考えられると思います。

それでは具体的な例を考えていきたいと思います。今回は、塩という商品を考えてみます。

通常、塩という商品は、どこの製品を購入しても大差がないため価格競争が行われる事となります。(コモディティ化しているため)

しかし、「○○の塩」や、「ドコソコの岩塩」などといったようにブランド化できれば直接的な価格競争に巻き込まれることは少なくなります。また、塩の専門家が料理の種類ごとに望ましい塩を提案してくれるといったサービスを提供するといった事も考えられます。

この差別化するという視点が非価格競争なのですね。そして、この価格以外の面で競争を行うといった方法は簡単に模倣できないといった長所もあります。

このまんがでは、学食と購買が価格競争を繰り広げていました。しかし、その限界を感じた学食側が非価格競争を行っています。

具体的には提供する製品の品質を向上させて、価格競争ではない部分で勝負しようとしています。 
情報
2012年6月15日

フェールソフト

フェールソフト_001
フェールソフト(fail soft) とは、システムに障害が発生した際、障害部分を切り離してシステム全体が停止しないようにする機能を言います。

例えば、4つのエンジンを積んで飛んでいる飛行機があったとします。そのうちのエンジン一つが故障した場合に、故障したエンジンを切り離して、飛行を続ける事といったイメージです。

この場合、飛行機というシステム全体が停止しないように、障害の発生したエンジンを切り離しています。

このように、システムの一部に障害が発生しても全体の運用が停止しない様にすることをフェールソフトと言います。

このまんがではホルン奏者の男子生徒のホルンに問題が発生したようです。ホルンは構造上、F管とB管どちらでも同じ音を出せるのですが、F管は低音域が、B管は高音域に適していると言われています。

今回、B管に切り替えることができなくなったので、F管を用いて演奏を継続したようです。このように、システムの一部に障害が発生(楽器の一部機能に障害が発生)しても、そこを切り離して(その機能を使わないで) システム全体が停止しないようにする(演奏を継続する)事をフェールソフトといいます。

関連用語
フェールセーフ
フールプルーフ
フォールトトレランス  
経営
2012年6月13日

所有と経営の分離

所有と経営の分離_001
所有と経営の分離とは会社の所有者である株主ではなく、専門の経営者が会社の経営を行っている状態を言います。

上場企業など、株式を公開している株式会社では、株式は特定の個人が持つのではなく、市場を通じて非常に多くの投資家が株式を持っています。

その結果、本来の所有者である株主は企業経営に影響を与えることができなくなり、専門的な経営者が経営の実権を握ることとなってきます。

例えば、どこでもよいのですが、歴史のある一部上場の巨大企業を思い浮かべてください。その企業の株式をあなたが購入したとします。この場合あなたはその企業の一部を保有しているという事ができます。

しかし、あなたは多数いる株主のうちの一人でしかありません。また、あなたが持っている議決権も全く問題にならないほど小さいと考えられます。(この例は一般人の株主を想定して説明しています。)

では、あなたが株主総会で何かを提案したとします。あなたの提案は通ると思いますか?通常は通らないどころか、全く問題にされないですよね。

会社の所有者であるあなたは、ほとんど経営に関与できないのです。そして、この経営に関与できない状態になる株主はあなただけではありません。ほとんどの株主はそういった経営に関与できない状態になっていると考えられます。

そしてこのような状態を所有と経営の分離と言います。

このまんがでは、経営者が株主を無視して経営を行っています。4コマ目で株主には経営者を変える力などないと言っています。この経営者は、株主の方向を見るのではなく、会社の長期的な目標を達成するための経営を行っているといっています。

これは経営者が投資家に比べて多くの情報を持っている情報の非対称性が生じている状態なので、この経営者は株主に対して言葉を尽くして説明するとよいケースだと考えられます。

もっとも、このまんがに出てくる経営者のように長期的な利益のために経営するのではなく、経営者が投資家を裏切る行動を採る可能性も常にあります。この場合エージェンシー問題と言います。 
経営
2012年6月12日

情報の非対称性

情報の非対称性_001
情報の非対称性とは、取引の当事者間が持っている情報に格差があることを指し示す言葉です。

例えば、中古車を売っている市場では売り手の方は売ろうとする車についていろいろ知っているはずです。これは、事故車であるとか、目に見える傷はないが電気系統の故障が多発しているであったりする情報です。

そして、このような情報を売り手が隠して販売するような事が横行すると、買い手はその市場から撤退するか、不良品をつかまされるリスクを織り込んだ価格しか提示しなくなります。

このような事が発生すると、その市場自体が機能しなくなってしまいますね。そのためこのようなことが起こらないように情報開示を行う事が大切です。

この例のほかにも、情報の非対称性は様々な場面で生じます。

ある投資家がプロの経営者に企業の経営を任せた場合はどうでしょうか?こういった場合、通常は経営者側の方が企業の様々な情報を持っています。そして、

また、これが経営者と投資家との間で情報の非対称性が発生し、投資家を経営者が裏切るケースをエージェンシー問題と言います。

このまんがでは、学食の先生だけが坦々麺定食がすごく辛い事を知っていたようです。これだけ辛い事を知っていたらお客さんは注文しないはずです。しかし、知らなかったから注文したというわけです。

このように、売り手と買い手の間に情報格差があるといった場合が情報の非対称性の典型的なケースです。 
マーケティング
2012年6月11日

心理的価格政策

心理的価格政策_001
心理的価格政策とは、消費者心理に働きかけを行い販売促進を狙う価格政策を総称して指し示す言葉です。

みなさんはモノの値段はどのように決まっていると思いますか?一般的には製造コストなどの情報を使って、それにいくらか上乗せして販売するといった方式(費用志向の方法ですね)や、いくらなら市場に受け入れられるのかを考慮して価格を設定する(需要志向の方法ですね)、または競争の状況を見て価格を設定する(競争志向の方法ですね)といった方法があると言われています。

簡単に各方法について解説を加えると、100円かけて作ったんだから130円で売りたいと考えるのが費用志向型の価格決定方法ということができます。

150円なら売れそうだと考えて値段をつける方法を採ったのであれば、需要志向型の価格決定方法です。

また、競争相手が130円で売っているから、120円で売ろうと考えたのであれば、競争志向型の価格決定方式を採ったという事ができます。

そして、これらの方法以外に、消費者の心理を利用して価格をつけようとするアプローチがこの心理的価格政策です。

例えば、100円のモノと10,000円のモノがあった場合、高い方が品質がいいように思えますよね。(威光価格(名声価格))または、どこで買っても120円くらいの缶ジュースが140円だと極端に高い気がして買う気が無くなったりしませんか?(慣習価格)他には1,980円といった中途半端な価格は2,000円の商品より20円の差以上に安く見えませんか?(端数価格

このような消費者の心理傾向を利用する価格政策を心理的価格政策と呼ぶのです。

このまんがでは講師の先生が様々な心理的価格政策について説明を行っているようです。このまんがで心理的価格政策の一例として説明されているのは、端数価格です。
生産管理
2012年6月10日

生産保全

生産保全_001
生産保全(productive maintenance:PM)とは、設備の開発から廃棄までの一生涯にわたるコスト(ライフサイクルコスト(Life cycle cost:LCC)を引き下げて、企業の生産性を高める事を言います。

そして、この生産保全を達成するために、事後保全予防保全改良保全保全予防を組み合わせて行うのです。

このように、どちらかというと、生産性を高めるための保全活動といったイメージとなりますので、上にあげたような事後保全、予防保全、改良保全、保全予防とは言葉の指し示すレベル感が違う感じとなります。(事後保全などが具体的なレベル、生産保全はもっと抽象的なレベルといった感じです。)

この、生産保全をさらに進展させた、全員参加の生産保全という考え方もあり、こちらはTPM(Total Production Maintenance)と言います。

このまんがでは、保全活動の総コストを下げた具体的な活動があげられています。ちなみに、3コマ目の男子生徒が言っている「レジの機械を定期的にメンテナンスする」とは予防保全を指しており、3コマ目の女子生徒の「什器のガラスを割れないように改良した」とは、改良保全もしくは保全予防の具体例です。

そして、4コマ目の「無人販売の看板ライトは切れたら取り替える」とは事後保全に該当します。

このように、最適な保全方法を組み合わせて設備の保全にかかる総コストを引き下げる方法を生産保全というのです。 

関連用語
予知保全 
生産管理
2012年6月9日

保全予防

保全予防_001
保全予防(Maintenance Prevention:MP)とは、保全活動自体をしなくて済むような体制を目指すことを言います。メンテナンスなどの活動(保全)をしなくて済むようにする(予防)するといったイメージです。一言でいうとメンテナンスフリーを目指すことです。

予防保全と似た言葉ですがこちらは保全を予防する事が目的なので保全予防と呼ばれます。

電球の例を考えてみます。電球が切れるといった問題を回避するために、電球が切れる前に取り換えることは予防保全です。(問題発生を予防する保全活動)

これに対してそもそも切れない電球を設置する事は保全予防です。(保全活動を予防する)

なんだかこの二つの言葉はややこしいですね。でも、「予防保全」も「保全予防」も言葉を分解して考えれば大丈夫だと思います。

すなわち予防的に保全活動を行う活動が予防保全、そもそもの保全活動自体を予防するのが予防保全といったわけです。
 
このまんがでは、決して切れることのない電球を売り込みに来ています。このように、保全活動が不要になるようにすることを保全予防と言います。

関連用語
予知保全 
生産管理
2012年6月8日

改良保全

改良保全_001
改良保全(Corrective Maintenance:CM)とは、故障を未然に防ぐ・故障しても修理がしやすいように設備を改良する事を言います。

イメージとしては、切れにくい電球を開発するであったり、もし電球が切れてもすぐに交換できるように改良するであったりが考えられます。

この改良保全は今後の保全の手間を減らして保全にかかるコストを削減することを狙いにしています。上の例を使うと、今までは通常の電球を使用していたのですが、長寿命のLED電球に切り替えて、この保全にかかるコストの削減するといった事が考えられます。この長寿命の電球への切り替えは、保全コスト削減に寄与するので改良保全という事ができます。

なかなかよさそうな考え方ですよね。でも、この保全方法も必ず選択されるわけではありません。例えば、壊れた後に取り換えた方が結果として安上がりとなる場合については相変わらず事後保全の考え方が用いられます。

例えば、安く大量に事務用ボールペンを入手できるのであれば、インクの切れにくいボールペンに多額のコストをかけて改良するようなことはせず、インクが切れたら新しいのに取り替えるといった事が行われるのです。

このまんがでは、なんだかよく分からないモノが大きな音を立てています。これは電池が切れると音が出ると言っています。

そこで、エンジニアの人を呼んで改良を施したようです。行った改良はおそらく、電池が切れても音が出ないようにするであったり、電池を切れにくくするであったりする改良だと思います。いずれにしても保全の手間を削減するための改良であるはずです。そして、このように、保全の手間を減らすために改良を施すことを改良保全と言うのです。
生産管理
2012年6月7日

予防保全

予防保全_001
予防保全(Preventive Maintenance:PM)とは、故障や性能の低下発生前に対策を取って、故障や性能の低下が生じないようにすることを言います。文字通り、故障などの問題が発生しないように(予防)、メンテナンスしておく(保全)といったイメージです。

この予防保全も事後保全と同じように、設備保全の方法として、古くからおこなわれた保全方法の一つだと言われています。簡単に言うと、壊れることを防ぐためにメンテナンスをするという事ですから当たり前と言えば当たり前ですよね。

そして、この予防保全は一定の周期でメンテナンスを計画する時間基準保全(TBM)と、状態を監視して問題が発生しそうならばメンテナンスを行う状態基準保全(CBM)に分けることができます。

例えば時間基準保全では、電球を使い始めてある程度の時間がたったら交換してしまいます。これに対して状態基準保全では、電球に切れる兆候が見えたら交換するといったイメージとなります。

いずれにしても、故障や性能の低下が発生する前にメンテナンスを行うのがこの予防保全です。

このまんがでは、日ごろのメンテナンスが大切だと言っています。一言でいえば予防保全の大切さを訴えているのです。

関連用語
予知保全 
生産管理
2012年6月6日

事後保全

事後保全_001
事後保全(Breakdown Maintenance:BM)とは、故障や性能の低下発生後に修理などの対応を行って、復旧する事を言います。文字通り、故障などの問題が発生した後(事後)に修理(保全)を行うといったイメージです。

この事後保全は設備保全の方法として、もっとも古くからおこなわれた保全方法の一つだと言われています。というか、この事後保全は壊れたら対応するといった事ですから、人類が道具を使い始めた頃にまでさかのぼれるかもしれませんね。

一歩進んだ考え方としては、計画的にメンテナンスを行い、故障が起こる前に対策を行う「予防保全」や、故障が起こりにくくなるように改良を行う「改良保全」、保全自体を行わないことを目指す「保全予防」、設備の導入から廃棄までのコストの最小化を目指す「生産保全」などの考え方があります。

しかし敢えてこの事後保全にとどまるといった選択肢もあり得ます。「え、故障なんて発生しない方がいいに決まってるよ。」と考える方もいらっしゃるとは思いますが、故障が発生してから修理した方が経済的な場合についてはこの事後保全が適用されます。

例えば、みなさんの家の電球などはどうでしょうか?切れてから取り替えているのであれば事後保全を行っているという事ができます。

予防保全をやろうと思えば、使用時間がある程度たったらあらかじめ交換するといった方法を採ることもできますがそんなことをやっている人は少数派だと思います。

もちろん人命にかかわるものであったり、取り返しのつかない損失を被る可能性がある場合については、この事後保全では全く不十分です。

家庭にあるモノの例では、ガス器具は壊れたら直すという事後保全の考え方でいると、火災につながる危険があります。それなのでちゃんと点検しないとダメですよね。

このまんがでは、なんだかよく分からないモノが大きな音を立てた挙句、爆発してしまいました。しかし、このモノが壊れたところで特に問題はないようで、4コマ目では壊れた後に電池を入れ替えています。

このように、問題が発生した後に対応を行う事を事後保全と言います。 

関連用語
マーケティング
2012年6月5日

クロスセル

クロスセル_001
クロスセルとはある商品やサービスを購入した顧客に対して、関連する商品やサービスを勧めて一緒に買ってもらう事を狙う販売手法の事です。一度は耳にしたことがある「ご一緒にポテトやドリンクはいかがですか?」というフレーズが、この言葉を端的に示しています。

そして、関連商品と一緒に購入した場合、割引価格にするといった事が良く行われます。(抱き合わせ価格

このクロスセルには様々なやり方が考えられます。ポテトの例は上で出しましたので他の例をいくつか挙げてみます。

例えば、車を買った人に自動車保険を勧めるであったり、パソコンを買った人にウイルスセキュリティーソフトを勧める、預金をしに来たお客さんに投資信託を勧めるといった事も考えられます。

また、ECサイトでは「この商品を買った人は、○○といった商品を購入しています」といったメッセージを表示したり(レコメンドエンジンの活用)、「あと○○円買ったら送料無料」といったサービスを提供するといった手法も行われています。

ただし、これはやりすぎるとお客さんに嫌がられるので節度を持って行う事が大切です。あなたが、コンビニにおにぎりを買いに行ったとします。そこで、「一緒にドリンクはどうか?」としつこく言われ過ぎると嫌になりますよね?

また、お金を預金している銀行から、クレジットカードやローン、投資信託、果ては生命保険の案内が毎日のように来たら、うっとおしいを通り越して最悪ですよね?

この話の教訓は、ほどほどが大切といったところです。

このまんがでは客単価アップのためにクロスセルを行おうとしています。しかし、3コマ目のように、押し売りまがいの事をやってしまい苦情が殺到してしまいました。もう一品買ってもらうといった発想はよかったのですが、やり方が良くなかったですね。
経済学
2012年6月4日

予算線

予算線_001
予算線(budget constraint line)とは、家計がその所得を使う際に予算の制約を示す線のことを言います。

例えば、あなたが「今川焼」と「たい焼き」を組み合わせて買おうと思ったとします。この時、あなたの財布に入っているお金は1,000円だったとします。

そして、「今川焼」は一個100円、「たい焼き」は一個200円だったとします。

この時に、あなたが購入することができる組み合わせは次のような図で示すことができます。
予算線
この図で斜線になっている部分があなたが購入できる組み合わせです。今川焼だけ10個買うのも、今川焼を4個とたい焼きを3個買うのも、もちろん今川焼だけ1個買う事も可能であるという事ですね。

そして、この組み合わせの一番大きい部分をつなげた線を予算線というのです。

◆所得の変化
あなたは財布の奥に折りたたまれた1,000円札を見つけたとします。この場合、あなたの予算は1000円から2000円に増えました。(所得が増えたとします。)

この場合にあなたが購入することができる組み合わせは次の図のようになります。予算線が動き、オレンジ色に塗りつぶされた部分が増えるのです。

予算が増えれば、購入可能な組み合わせも増えますよね。(今度は今川焼を20個買う事ができるようになったという事です。) 
予讃線のシフト
◆価格比の変化
次に、たい焼きが200円ではなく、100円で売るお店が出店したとします。予算は最初と同じで1,000円とします。この場合のあなたが購入することができる組み合わせは次の図のようになります。
予讃線価格比の変更
今回は予算線の傾きが緩やかになっています。そしてオレンジ色に塗りつぶされた部分だけ、選択できる組み合わせが増えています。 

このまんがでは500円という予算で、ジュースとパンを組み合わせて買おうとしています。お買い物をするときには特に意識はしないと思いますが、購入可能な組み合わせは予算と二つの財の価格によって制約を受けています。

そして、この制約をグラフに書いた時の線を予算線と言います。
店舗管理
2012年6月3日

カットケース陳列

カットケース陳列_001
カットケース陳列とは、商品の輸送に使われた梱包をそのまま什器として用いる方法です。通常、商品は段ボールなどに入れられてお店に届けられます。その段ボールをそのまま陳列用の什器にするといった発想です。

梱包用のケースをカットして陳列に使うから「カットケース陳列」というわけです。

このカットケース陳列を行えば、ワザワザ梱包された状態から什器に並べ替える手間がかかりません。そのうえ、箱をドンと置くので大量に陳列する事も可能です。

お店はこのような陳列方法を採ることによって、ボリュームある陳列を可能としますし、安さや新鮮さを訴求することが可能となるのです。

例えば、お店などでペットボトル入りのジュースが、段ボールに入れられたまま値札のPOPをつけられて大量に並んでいるのを見たことがあると思います。

このように大量に並んでいると、安いような気がしますよね?こういった陳列方法がカットケース陳列なのです。

但し、カットケース陳列もいい事ばかりではありません。簡単に陳列でき、安さを訴求できるなどのメリットの裏返しとして、安売り店のイメージがついてしまう、空箱の処理が大変である、値札がつけにくいといったデメリットもあります。

このまんがでは、大量にもらった新製品を陳列するためにカットケース陳列を行っています。どうやら、大量にありすぎて陳列が大変だったため、箱のまま並べてしまったようです。めんどくさいといった理由はあんまりよくないですよね。

もちろん実際のお店では、安さを訴求できるなどのメリットを考えてカットケース陳列は行われています。
店舗管理
2012年6月2日

ジャンブル陳列

ジャンブル陳列_001
ジャンブル陳列とは投げ込み陳列とも呼ばれ、カゴやワゴンに商品を投げ込んでみせる陳列方法です。この陳列方法を採ると、衝動買いを誘発しやすいと言われており、特売品や見切り品の陳列に適していると言われています。

みなさんもカゴやワゴンに無造作に商品が投げ込まれている光景を見たことがあるかと思います。

これは、安さや何気なさを演出することを目的とした陳列方法なのです。また、お店側の立場では、しっかりと並べる必要がないので、陳列が簡単にできるといったメリットもあります。

こういった手間がかからない、安さを訴求できるといったメリットの裏返しとして、処分品みたく見えて、品質の訴求がしにくい(安物のイメージになってしまう)、商品が傷つきやすいといったデメリットもあります。

お店ではこういったメリットとデメリットを天秤にかけて、陳列方法を決めているのです。小売業のお店っていろいろ考えられているんですね。

このまんがでは、残ってしまったアメやガムをジャンブル陳列しています。最終コマでは手間がかからないと言っているとおり、カゴなどに無造作に投げ込むだけなので余計な手間がかからず、安さを訴求できる点がこのジャンブル陳列の良い点なのですね。 
人気記事ランキング
2012年6月1日

2012年5月人気記事ランキング

【第5位】
売上総利益_001
売上総利益について記事にしてみました。一般的な言葉でいうと粗利益というやつです。

粗利益って言葉は結構耳にする機会があると思いますが、正確な意味となると、なかなか難しいのではないのでしょうか?売上総利益(粗利益)を求めるためには売上-売上原価という計算式を用いるのですがこの売上原価というものがくせ者なのです。

売上総利益(粗利益)を理解するためには今月の人気記事3位に入っている売上原価も合わせてチェックしてみてください。

【第4位】  
死の谷_001
死の谷について記事にしています。死の谷とは研究開発の成果が、製品や事業になかなか結びつかない事を表現した言葉です。

この死の谷という言葉には、死の谷にたどり着く前にある魔の川、死の谷を越えた後にあるダーウィンの海といった仲間の言葉があります。

なんだか、まんがやゲームに出てきそうな言葉ですよね。
【第3位】 

売上原価_001
売上原価について書いています。この記事は今月の5位に入った売上総利益(粗利益)を理解するために必要な記事になっています。

この売上原価という考え方は会計独特の考え方であるという事ができると思います。会計には収益と費用を対応させるといった原則があり、その原則があるため売上原価はこの記事のような考え方をする必要が出てくるのです。

会計の考え方では、この用語のように、現金の動きと収益や費用の動きにズレが生じます。このズレが理解できてくれば、会計の考え方がなんとなくつかめてくると思います。

【第2位】
3C分析_001

3C分析について記事にしています。 3C分析とは事業を分析して戦略に生かすための情報を入手するフレームワークです。3C分析では事業の全体像を顧客・市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つに分けて分析していきます。分析の対象となるものは英語で表記すると3つとも頭文字がCなので3C分析と言います。

このような考え方のフレームワークは囲碁や将棋でいうところの定石に当たると思います。知っていると、もれなく重複なく必要な要素を考慮できるので便利な考え方ですよ。

【第1位】
最終仕入原価法_001

最終仕入原価法についての記事が今月の第1位です。最終仕入原価法とは棚卸資産などの払い出し価格を評価する方法の一つです。この最終仕入原価法は一番直近に仕入れた単価を使って棚卸資産の評価を行う方法です。

お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、会計の理論的にはイマイチな感じがする手法です。しかし、税法でも認められていますし(というかデフォルト(他の方法を選択しない場合この評価方法になる)の評価方法です。)

この記事のようにまんがの他に図を使うと、書いた記事が充実しているように見えるのでとっても好きな手法です。

【感想】
今月会計関係の用語解説が上位にランクインしてきました。こういった用語はイマイチ理解しにくい言葉だけど、あちこちで飛び交っている言葉なので、まんがでわかりやすく解説できれば喜んでもらえるのかなと思っています。

また、検索エンジン経由のアクセスもおかげさまで非常に増えています。今月はPI(Purchase Index)値5S、レスリスバーガー(ホーソン実験の記事です)などという用語が検索されていたようです。

今月も、沢山記事をかけるように頑張っていきますので応援よろしくお願いいたします。
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