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情報
2016年4月14日

インターネットバンキング | インターネット経由での取引はとても便利です

インターネットバンキング

インターネットバンキングはインターネットを通じて振込、振替、残高照会、入出金明細の表示など金融機関のサービスを受けられるシステムの事を言います。

このインターネットバンキングではセキュリティ面では暗号技術を利用します。場合によってはさらにIDカード、電子証明書で本人確認するなどしています。

インターネットバンキングを活用すると、わざわざ金融機関まで出向かずに、銀行取引が完了するといった便利さがあります。また、手数料は店頭やATMを利用するよりも割安にしている金融機関がが多くなっています。

このインターネットバンキングは、かつてはパソコンのプラウザを使うものが主流ですしたが、携帯端末のインターネット閲覧機能を使用するモバイルバンキングも登場しています。

また、インターネットバンキングの機能として、ローンの申し込み、投資信託など金融商品の売買、公共料金の口座振替、宝くじの購入といった事まで行える金融機関もあります。(銀行に行かなくても様々な取引ができるようになってどんどん便利になってきました。)

インターネットバンキングのシステムは、既存銀行と異業種が組んだり、異業種が銀行免許を取得したりして設立してきたほか、都市銀行、地方銀行が独自に取り組んで構築する所もあります。

このインターネットバンキングは銀行側は運営費用のコストを抑えられるメリットがあり(多数のお客様が窓口に来ていたら、大変ですからね。)、顧客側は店舗に足を運ばず、年中無休で24時間サービスを利用できる利点があります。

ただし、便利な半面、システムトラブルで取引が一時、中止される事や、他人の口座から不正送金する犯罪が発生するなどの課題もあります。
店舗管理
2016年3月25日

卸売価格 | 卸売業者が商品を買ってくる価格です

卸売価格
卸売価格とは、卸売業者が商品をメーカー、生産者から購入するときの価格になります。

メーカー、生産者が卸売業者を通さずに小売業者へ販売するときの価格もこう呼ばれています。

これに対し、小売業者が卸売業者から購入するときの価格を仕切り価格、小売業者が店頭で消費者に販売する価格を店頭価格、もしくは小売価格といいます。(なお、製造メーカーが希望している小売価格は希望小売価格と呼ばれます。)

通常、物販の流通経路はメーカーや生産者から卸売業者、小売業者を順に通って消費者に届けられます。それぞれの業者を通るたびに、原価に利益が上乗せされますから、商品の価格は消費者に近づけば近づくほど高くなります。

一般に小売業者はメーカー希望小売価格の2~3割引きで販売することが多いので、仕切り価格は2~3割引いても利益が出るよう小売価格の5~6割前後、メーカーから卸売業者への卸売価格は小売価格の3~4割前後となることが多いといわれています。

■卸売業はいらないのか?

このように書くと、卸売業者は中間にあって利益を取るだけの消費者にとってはあまりありがたくない存在のように思えますが、卸売業者は次のような機能を担っています。

・社会全体の取引数の削減
・需要の結合機能

・情報伝達機能

・金融機能
 
・リスク分散機能

・物流機能

・アソートメント機能

・リテールサポート機能

この細かい内容については卸売業の記事で紹介していますが、卸売業者も大量の商品を一括購入することで流通コストを抑え、安く商品を仕入るなどの努力を重ねているのです。
 
情報
2016年3月23日

アンカーページ | 目的のために手段を択ばず最適化する。そんなページがあってもいいと思います

アンカーページ
アンカーページとは、ブリッジページとか、ドアページ、ドアウェイページなどと呼ばれているページで、グーグルなどの検索エンジンで上位表示されるため、意識的に最適化して作成するページのことです。

ここでいうアンカーは目印を意味します。アンカーはページリンクをさらに細かく指定する場合に使われています。

ページリンクがそのページへジャンプするだけなのに対し、アンカーを配置すればそのページの何行目という細かい指定も可能です。

検索エンジンではフラッシュやジャバを使ったウェブページをうまく検索してくれないことがあるほか、データベースのコントロールなどによりユーザーのリクエストベースで生成されたウェブページが検索対象にならないことも考えられます。

このため、関連キーワードに特化したテキスト主体のウェブページを作り、検索エンジンの検索対象としたうえで、そのページを経由して目的とするウェブページを閲覧するようにサイトを構築することも見られます。

ただし、この手のページはあまり検索エンジン側からは好まれないようです。また、検索エンジン提供会社の広告等ではこの種のページの出稿ができなかったりするケースも存在するようですので、作成する場合には注意が必要であるといえるでしょう。
情報
2016年3月22日

インターネットサーフデイ | インターネットを監視するって割と本気でやっている時代がありました

インターネットサーフデイ
インターネットサーフデイとは、行政機関が民間の電子商取引(EC)を行うサイトの法令遵守状況を一斉点検することを指します。

まず、官公庁の担当者が関係サイトを巡回して閲覧、点検し、違反を見つけたら電子メールで警告、啓発します。

さらに時間を開けてもう1度調査をし、違反に対して再警告などの措置を取るのが一般的です。

国内では、通商産業省(今の経済産業省)が1998年、インターネット通信販売サイトが訪問販売法の広告表示義務を遵守しているかどうかを点検したのが始まりです。

この際に多数の違反が明らかとなったことから、その後、経産省は点検対象を誇大広告、連鎖販売取引などに広げています。

このほか、証券取引等監視委員会が証券取引法で禁止されている不正取引行為や風説の流布、国土交通省が旅行業者の広告表示、公正取引委員会が健康食品や衣料品の通信販売サイトなどを対象に適正な表示価格、原産国表示についてチェックしてきました。

また、チェックして行政指導を行っていたようです。

米国連邦取引委員会が世界各国に呼びかけ「インターナショナル・インターネット・サーフ・デイ」としての一斉点検も進められています。

■とはいえ

とはいえ、 最近ではおそらく行われていないような気がします。というのは、平成17年までは実施報告を見つけることができるのですが、その後についてはこの種の報告を見つけることができないためです。

行政機関は自分たちが何をしているかを実績として発表することが多いため、何かをやっていれば発表資料を見つけることができるはずなのです。

もしこのインターネットサーフデイを現在でも実施していると、ご存知の方がいたら教えてくださいませ。

 
法務・支援施策
2016年3月14日

遺言信託 | (いごんしんたく)信託会社という組織に依頼をすることで確実に

遺言信託
遺言信託とは、遺言の執行者を信託銀行に指定し、相続が生じた段階で、その信託銀行が遺言の通りに財産の分割等を行うサービスです。

サービスですので、遺言の記載通りに財産の分割をするだけではなく、それに関係する各種手続きまで行う形になります。
 
例えば、近い将来相続人になるであろう者が障害を抱えていたり、幼少であったりなどの理由で管理能力に乏しい場合に、遺言者が信託銀行に相続財産を委託することを考えたとします(誰かに管理を委託すれば安心ですからね)。

この場合、その財産の管理・運用を行って貰うことで、自分の死後も相続人の安定した生活を確保することができるのです。

被相続人の立場からすると、非常に幼い相続人にそのまま財産を相続させるよりも、しっかりとした組織がバックアップしてくれたほうが安心できますよね?
 
このように、遺言信託のメリットは、信託会社という組織に依頼することが挙げられます。

組織に依頼することになるので、遺言書の管理や執行が数十年先になっても比較的安心であること(弁護士に依頼するとその弁護士が途中で亡くなる可能性があります)や、資産運用や税金対策などについて専門的アドバイスが受けられることなどが挙げられます。

もちろん、遺言はこのようなサービスを利用しなくても、有効です。しかし、せっかく遺言を残したとしても、所定の様式に沿っておらず、無効となってしまったり、不明瞭なことが書いてあったがために被相続人の遺志が伝わらないことがあります。

遺志が伝わらないくらいなら良いのですが、相続が争族になってしまっては大変です。そのため、こういったサービスを利用したり、最低限、公正証書として遺言を残しておきたいものです。

なお、財産を相続する人(生きている人)を相続人、財産を相続させる人(なくなった方)を被相続人といいます。

経営
2016年3月11日

決済リスク | 確実にお金を払ってもらえるとは限らないリスクです

決済リスク
決済リスクとは、資金の決済が予定通りに行われないリスクの総称です。

売買相手方の破綻などによって決済が不履行となる信用リスク、売買相手方から予定された証券や代金を受け取ることができず決済が不履行となる流動性リスク、一つの決済不履行が他の決済にも影響し、結果決済システム全体あるいは金融システム全体を麻痺させるシステミックリスクなどが該当します。

 
例えばA社がB社に商品を売り、代金は来月受け取るという契約を結んだとします。このときA社はB社から代金を回収するまでの間「B社が倒産し、代金を回収出来なくなるリスク」「代金の受け取りが1週間遅れてしまうリスク」「B社から代金が回収できないことで資金不足になり、他社に代金を支払えなくなってしまうリスク」など決済に伴う様々なリスクを背負うことになります。これらが決済リスクです。
 
現代社会においては各企業・金融機関は多数の相手と取引を行っていることが多く、そのため一箇所で起きた支払不能等が瞬く間に他に波及する危険性もあるのです。

 
キャンペーン
2016年3月8日

就職や転職の手段と割り切った資格取得なら、効果は大きいでしょう

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40歳。転職。資格。そのようなキーワードで本サイトを見に来てくれている人がいます。 私の周りにはいろいろな世代の人がいるので、あまり年齢を意識していないのですが(もちろん年上の方には敬意を払います)、転職とか資格といったキーワードと絡めると、35歳とか40歳、28歳などといった年齢が関心事になるようです。

そこで、資格を取得することが個人のキャリアに対してどのように働くかについて考えてみたいと思います。

■質問:特定の年齢を過ぎているけど資格を取得する意味はあるのか

■40歳を超えてしまっているが、資格取得の意味はあるのか

高校を卒業後今の会社に就職し、時間に追われて自らのキャリアを磨く事もなく黙々と働いてきたのですが、時間にも余裕が出てきてこの先の人生もある程度見えてくるようになり、このまま今の会社にしがみついても限界が見えてきたので、この年になって一念発起して転職を考えるようになりました。

しかし、学歴もなくこれまでに培ってきた経験以外に自らをアピールするポイントもないので、転職に繋がるような資格の取得を考えるようになりました。

40歳を過ぎてからの転職でも、これまでの経験以外に資格の取得は自らのキャリアップに繋がるのでしょうか。

また、まったく畑違いの分野の職種に転職をするとした場合、その職種の資格を取る事によって多少なりとも転職は有利になるものなのでしょうか。

■40代を越えてからでも取得して未経験でも就職に繋がる資格は何ですか?

私は40代前半の会社員です。会社での業務はもし転職したとしてもキャリアとしては有効ではありません。

しかし、会社が倒産しそうです。転職も考えないといけません。

ただ、キャリアになるような経験もほとんどなく、また、フルタイムでの経験が乏しいため、40代でありながら、勤続年数は10年未満です。

つまり、社会人経験も少ない・キャリアもほとんどないわけです。こうなると、年齢も40代ですし、次の仕事探しはかなり厳しいです。

今の会社に未来は無いため、今のうちに資格を取得しようと考えてます。私のような人間でも「この資格を取得できればなんとかなる」というものがあるか知りたいです。

出来れば経験者からの話が聞きたいです。なぜなら、客観的に「そんなの無いよ」と言われるのがオチだからです。私のような境遇であっても成功できたという人からのアドバイスお待ちしております。

■資格取得は目的?手段?

筆者は資格の取得には常に意味があると考えています。ただし、それが目的に対して、効果的であるかどうかは別の話だと思っています。今回のご相談はあくまで転職が目的であるように読み取れます。

そして、転職が目的であるのならば、資格取得は手段にしかすぎません。

そのため、こういった悩みを持っている場合、まずは同時並行的に転職活動をやってみるとよいと思います。

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というのは、転職市場での価値を向上させるために資格取得を狙うといった考えなのでしょうが、肝心の転職市場がどのようなものであるかについて、まずは情報を入手する必要があると考えるためです。

大きな会社になると、売り込む先の調査をする前に、商品開発をする事は行いません。しかし、自分に置き換えると、売り込む先の調査よりも前に、まず自分の価値向上を目指してしまいがちです。

そのため、まずは実地訓練だと思って、転職活動を進めてみるとよいと思います。

■何をやりたいのか

資格取得が先に来ると、汎用性の高い簿記やPC関係の資格を目指しがちです。そして、一般的なアドバイスを求められれば、そういった汎用的な資格をお勧めする人は多いと思います。

ただし、こういった汎用的な資格は、効果はどうしてもソコソコにとどまってしまいます。「確かに簿記について知っているとお金の流れはわかるんだろうけど、即戦力としてはね…」といった感じです。

しかし、やりたいことが決まっているのであれば、く直接的な資格を取得すると汎用的な資格の数倍、いや数十倍効果を発揮します。

例えば、ガソリンスタンドで働きたいのなら、危険物取扱者の資格を取ったほうが、簿記の2級を取るよりもずっと役に立つのです。また、運送業界で働きたいのなら、簿記一級を取るよりも、大型免許のほうが段違いで役立ちます。

そのため、先に転職活動を進め、自分は何をやりたいのか、そのやりたい職種で評価される資格は何なのかを調査してそれを取得するといったアプローチを取れば効果的です。

例えば、上の転職サイトを使って、面接に行き、「この仕事をするにあたってあるとよい資格はありますか?」と聞いてみれば、親切に教えてくれるはずです。(やる気のPRもできて一石二鳥ですね。)

そして、もし仮にその企業に受からなかったとしても、聞いてきた情報を基に、ターゲットを明確に絞った資格取得を目指すといった事ができるはずです。

総合通信教育のJTEX。
資格や技能にあった講座を多数取扱い。
約200の講座から選べる総合通信教育。

意外と、そのようなアプローチをとる方は少ないので、転職という目的を果たす手段としては有益だと思われますよ。

情報
2016年3月7日

システムリスク | リスクであるからには、その影響を見積もることができます

システムリスク
システムリスクとは、コンピュータシステムの停止や誤作動、コンピュータの不正使用などにより損失を被るリスクのことです。

何らかの原因で情報システムが誤作動を起こした場合や不正アクセスによって顧客データの紛失した場合などに、企業や個人が損失を被るリスクがこれに当たります。
 
例えば数年前、天災によってある銀行のシステムに障害が起こった際には、システムが復旧するまでに、他行への入金の遅れ、他行からの振り込みの遅れ、ATMの停止、二重振り込みなどの被害が起こり、それにより銀行や消費者が金銭的な損失を受けたことはもちろん、その銀行に対する信頼度も失われ、結果、頭取や執行役員が辞任するという事態になりました。
 
システムの予期せぬトラブルは企業にとって大きなダメージです。システムリスクを軽減させるには、あらゆる障害や災害を想定した上で、機器設備などを二重化し物理的に離れた場所に設置する、データのバックアップを行う、セキュリティシステムを厳格化するなどの対策が必要となります。

二重化しておけば、両方がいっぺんに故障しなければ動作が止まることがなくなるので、リスクを劇的に下げることができます。

例えば、稼働率が99.9%のシステムを二重化する場合、故障する確率は0.1%となります。二重化するということは、0.1%の事象が同時に発生しない限り(つまり二つのシステムがいっぺんに故障しない限り)システムの動作が止まることはないので

0.1%×0.1%で同時に止まる確率を計算することができます。すると同時に故障する確率は 0.0001%となりますので、極めて故障に強くなることが分かると思います。

■リスクと費用を天秤にかけて

このように二重化すればかなりのリスクを排除することが可能となります。ただし、経営資源は無尽蔵ではありませんので、メリハリを効かせて対応をしていくことになります。

例えば、絶対に止まってはいけないシステム(人命にかかわるシステムや止まると自社の存続が危うくなるような経済的な負担を強いられるシステムなど)はありとあらゆる手段を講じて止まることを防ぐ必要があります。

しかし、多少止まったところで、大勢に影響のないシステムといったものも存在します。そういった場合、そこまで費用をかけないといった判断もあり得るのです。

このように、リスクとそれを防ぐための費用を天秤にかけながら、意思決定をしていく必要があるのですね。


キャンペーン
2016年3月6日

財務や経理の仕事に就くために必要なのは、資格よりも経験です(とはいえ資格があれば有利です)

女の子_3

財務や経理の仕事に就きたいと考えている方から質問をいただきました。販売のお仕事や営業のお仕事、現場のお仕事と並んで、想像しやすいのが事務のお仕事だと思います。

そして、事務のお仕事というとやはり、財務や経理のお仕事を思い浮かべる方は多いと思います。そのようなお仕事をしたいと考えている方にとって、資格が役立つかどうかといった質問です。

■質問:将来、財務や経理の仕事をしたいが資格は必要?

私は大学を卒業して現在アルバイトをしています。

大学在学時に就職活動がうまくいかずに現在の状況になっているのですが、将来は財務や経理の仕事をしたいと考えています。

このような職業に就きたいと考えたのは母が経理事務の仕事をしていることも影響したことと細かい作業が好きだからです。

ただ、経理に関する知識と言えば大学の講義で簿記の勉強を少ししたぐらいです。簿記の仕組み、仕訳程度は私にも理解できますが将来実務をおこなう上で必要な資格、役立つ資格はありますでしょうか。

現在自分で受験を考えているのは、簿記検定や会計ソフトの試験、パソコン関連の試験です。このような資格試験を受けて実務に役立てていくことができるかも合わせて知りたいです。

■回答

経理や財務のお仕事ですが、私の知っている限りでは、少し規模が大きい事業者ならばどのような会社でもそのような仕事を担当している人がいます。その意味では、需要は大きいお仕事であるということができると思います。

ただし、需要は大きいのですが、必要が業務であるために、すでに席は埋まっている状態です。また、少し規模が大きな企業であればどの企業であっても行っている業務であるため、経験者を募集すると、即戦力として採用することが比較的容易な分野です。

そのため、大抵の企業では経験者募集といった求人を出すと考えられます。

■経験者になるために

とはいえ、最初から経験者は存在しません。そして、実務経験が伴っていない資格には意味がないと『親切に』教えてくれる人が多いのも知っています。

しかし、たとえ実務経験が伴っていないとしても、資格を取得する意味はあります。というのは、財務・経理の仕事に就くことができる可能性を確実に増やすことができるからです。

企業が幹部候補生と称して特に職種を決めずに採用した場合、簿記の資格を持っていれば経理関係の部署に配属される可能性は高まります。特に、簿記2級以上の資格を持っているとその可能性はかなり高くなります。

(逆に言うと、どうしても経理をやりたくないなら、簿記2級以上は取得しないことです。就職に有利だろうと簿記1級を取得したりすると、かなりの確率で経理を担当することになります。)

■ということで

ということで、将来実務をやるうえで役立つ資格といわれると簿記が筆頭に挙げられます。ただし、必須かどうかと問われると簿記の資格自体は必須ではありません。

もちろん、資格を持っていないとしてもなんだかんだ言って、3級レベルの勉強はすることになりますが、理屈を覚えたら後は実際の取引がどのような仕訳に該当するかを覚えていくことになります。

同じ取引でも、会社によって使っている勘定科目が異なることはよくありますので、仮に簿記について詳しく知っていたとしても、からなず最初は確認しながら仕事を進めていってください。

また、会計ソフトについては幾つかの会計ソフトを使ったことがありますが、操作性に大差はないというのが感想です。それに、会社によって使っている会計ソフトが違うということは割とよくありますので、どこか特定の会社の会計ソフトの使い方に習熟するのは、勤めた後で良いでしょう。

後は、パソコン関係の資格ですが、パソコン関係に習熟していると非常に仕事の効率が良くなります。そのため、とても重要なスキルであるということができますが、資格としてそのスキルを見える形にすることがそこまで重要かどうかは不明です。

余裕があれば取得すればということで、

一般的な優先順位は

  1. 簿記
  2. パソコン関係の資格
  3. 会計ソフトの資格
入社する企業がどの会計ソフトを使うかわかっている場合
  1. 簿記
  2. 会計ソフトの資格
  3. パソコン関係の資格 
となるでしょう。

■経験を積むためには

さて、働くにあたってその分野での未経験者が頭を悩ますことは、企業側の「経験者を採用する」といった採用姿勢です。

経験がないから、その分野で働きたいのに、経験がないからといって排除されてしまってはいつまでたってもその分野での経験を積むことができません。

そこで、いったんは派遣等でいったん業界で経験を積んで、その経験を基に転職するといった方法も考えられます。

例えば、

経理の派遣・紹介予定派遣なら【ジャスネットスタッフ】


といったサイトなどで、経理関係の経験を積んで

経理・会計分野の転職に強い【ジャスネットキャリア】

結果として、コア人材として転職していくといったキャリアパスです。経理などのスキルはポータブルスキルといって、個人に紐づくスキルとなるので転職は比較的容易になります。

これに対して、企業の組織文化や業界の特性などを深く理解しないとできない仕事もあります。こういった仕事の場合、長年働いた経験は、その企業で働くことに最適化されているので、比較的転職には苦労するといわれています。

あと、とりあえず簿記だけは通信講座でもなんでもいいので、取得しておきましょう。(独学だと時間がかかるのでお勧めは通学か、下のような通信講座です。)


思い描いたキャリア構築ができるよう、お祈り申し上げます。


経営
2016年3月6日

サービスリカバリー | 適切な対応が大切です

サービスリカバリー
サービスリカバリーとは、サービスの失敗に対する対応のことです。

組織がサービスの提供に失敗したことで失った顧客の信頼を回復させるために行う活動のことを指し、顧客のクレームや製品の欠陥が発生した際、それに対して素早い謝罪や原因調査、保証を行うなどの活動が該当します。
 
例えば、ある小型冷蔵庫から発火事故が起こったとします。

調査の結果、その発火事故が『庫内にある冷却器に大量の霜が付いたことで、温度調節をする部品の内部に水が入り、発火した』ということが分かった場合、メーカーは不具合が発生したことに対するお詫びや、発火の原因、そして発火を防ぐため、原因となる部品を無料で改良したものに交換することなどを、テレビや広告を通じて消費者に呼びかけるという活動を行います。これがサービスリカバリーです。
 
優れたサービスリカバリーは、一度不満経験を持った顧客の好感度を以前よりも高め、その結果、再購買確率を高めることに繋がるとされており、企業にとって戦略的にも重要な位置づけを占めるべきと言われています。

■適切な対応が大切です

サービスリカバリーを適切に行わなかったときには、その企業が築き上げてきた目に見えない信頼を損なってしまうことにつながります。

今日では、悪い評判は非常に素早く伝播しますので、対応を誤ると命取りになる可能性すらあります。(組織自体の評判を損なうリスクをレピュテーションリスクといいます。)

しかし、適切な対応を行うことができれば、サービスを失敗したことによって不満を持っていたお客様が当社の熱烈なファンになってくれるといった可能性もあります。

上で述べたように、問題を起こしてしまった顧客に対して、その問題を帳消しにできるような適切な対応を行えれば、むしろ「あの会社は、問題が起こっても適切に対応してくれる。むしろ、安心な会社なんだ」といった形にファンを増やす事にもつながります。

そのため、適切な対応が大切なのですね。


行政書士_概要
2016年3月3日

行政書士試験に独学合格した筆者の、商法・会社法の学習法。割り切る勇気を持ちましょう

neko3

行政書士試験の攻略法について書いていますが、攻略法の記事の第四回目として、商法・会社法の攻略法について考えていきたいと思います。

商法や会社法は法令等の分野になります。そして通例では、商法から1問、会社法から4問が出題され、20点の得点がある出題分野です。

ただし、300点満点の試験である行政書士試験の中で20点は6.6%程度のウエイトですし、その割に法律としては膨大な条文のある分野ですので苦手意識を持っている人は多いと思います。

今回は商法・会社法分野についての攻略法を一緒に考えていきたいと思います。

■商法や会社法はお好きですか?

改めて言いますが、行政書士試験の合格を目指している人の中には、商法・会社法の分野に苦手意識を持っている人が多いと思います。

「独学で合格した筆者はどうだったのですか?」と疑問に思われるかもしれないので、あらかじめ回答しておきますが、筆者は特に苦労せずに一応2問から3問ほどはコンスタントに正解していました。

というのは、筆者は経営法務という科目がある中小企業診断士にすでに合格していたため、特に学習をしなくとも、それくらいは得点はできていたという状態でした。

この話を自慢話のようにとらえるのではなく、中小企業診断士の経営法務を学んだだけの知識で、商法や会社法という膨大な量の条文がある法律が出題分野なのに、半分はコンスタントに取れていたと捉えてください。

ここからは、その細かい内容について掘り下げてみます。

■中小企業診断士の経営法務は

説明のため、少し話を横道にそらします。行政書士試験を受験する方にメリットのあるお話をしますので、少しだけついてきてくださいね。

まず、中小企業診断士試験の経営法務がどのような分野を対象としているかについてざっくりと分野分けしてみます。
  • 民法分野として契約や相続等について
  • 株式会社の機関設計や組織再編などについて(会社法)
  • 金融消費取引法など資本市場について
  • 特許や実用新案、意匠など知的財産権について
  • 独占禁止法、PL法、景品表示法など
どうでしょうか?経営法務と言いながら、会社法だけでなく、多彩な分野にわたって学ぶんだと思われると思います。

また、経営法務の試験では、これらの分野について60分の試験時間で問われる事となります。

■行政書士試験の商法・会社法とダブる部分は

さて、この中で会社法といっている部分ですが、
  • 株式会社の機関設計や組織再編などについて(会社法)
だけであることに注意してください。つまり、株式会社関係の知識を押さえておけば、ほとんど他の事を学ばなくとも、半分程度の得点が期待できるということが言えるのです。

具体的には株主総会や取締役会などの企業統治の分野について中心的に押さえておけばある程度の得点は期待できるでしょう。

そのため、あまり苦手意識を持つ必要はない分野なのです。

■優先順位は高くありません

行政書士試験の学習に限って言えば、商法・会社法を学ぶ優先順位はあまり高くありません。上でも指摘した通り、学習する分野の量と比較して、割り振られている得点が少ないためです。

また、学習する必要がある分野が多岐にわたっているので、なかなか得点が伸びにくい分野であるということもできると思います。

というか、この分野に深入りすると、時間がいくらあっても足りません。そのため一通り、テキストの内容を押さえて、過去問を解く位にしておいたほうが良いでしょう。

おそらくコンスタントに半分の正解数を出せるようになる学習量と、8割の正解数を出すために必要となる学習量は比較にならないくらい8割の正解数を出すための学習量のほうが多くなるはずです。

(こういった現象を収穫逓減といいます。)

■全く勉強しないのではなく、半分取れればいいと割り切ってください

メリハリを付けた戦略的な学習が資格試験の合格にあなたを近づけます。そのため、全く勉強をしない捨て科目を作るというのも一つの手だとは言われています。

しかし、商法・会社法の分野はアレルギーさえ起こさなければ、数問の正解を拾うことは十分に可能な分野です。それも、必要以上に多くの時間を費やす必要はなく、テキストと過去問中心の対応で大丈夫だと思います。

行政書士の商法・会社法のテキストにはそれほど難しいことは書いていませんし、過去問を解くにしても、例年5問しか出題されないので10年さかのぼっても50題で済みます。

テキストを読んで、50題分の過去問を解いて、選択肢一つ一つをテキストに戻ってみていけば、しっかりと得点を拾うことができる分野になると考えられますよ。

この分野で、3問正解できれば、ほかの分野でも6割の正解率で大丈夫ですし、2問正解でも、ほかの分野で1問余計に正解すればよくなるだけになります。

そのため、最初から全く捨ててかかっているライバルと比較すれば、この分野に多少でも学習時間を投入すれば有利になります。

この分野は、全問正解は最初から無理だと考え、コンスタントに数問の正解を出すことが問われていると割り切って学習するとよい結果につながると考えられますよ。

連載記事

資格ガイダンス
2016年3月2日

中小企業診断士は学生でも取得できますし、合格後はとても面白い世界が待っています

女の子_3

面白いもので、質問が来ていますよといった記事をいくつか書いたところ、さらに質問をいただきました。こちらも質問内容と回答内容を掲載する許可をいただいたので、

■質問:中小企業診断士は学生でも取得できますか?

都内の中堅大学に通う大学1年生です。就職活動に備え、資格を取ろうと考えて、どのような資格がいいのか検討中です。

検討中にビジネスマンが新たに取得したい資格の第一位に中小企業診断士という資格が選ばれたという記事が年明けの日経新聞に乗っていました。

ちょっと勉強内容を見てみたのですが、試験科目も多く、合格率も5%と大変難しい資格です。合格者も30代、40代のビジネスマンが多いようなのですが、実務経験のない自分のような大学生の自分でも合格できるでしょうか?

また、自分は将来コンサルティング会社に入って、コンサルタントになりたいのですが、中小企業診断士に合格したらコンサルティング会社への就職に有利になるでしょうか?

■回答 

■一見難しそうに見えますが

確かに、合格率を単純に見てみると、とても難しそうに見えます。5%の合格率などといわれると、ほとんどの人が受験勉強を開始することに二の足を踏むのではないでしょうか?

しかし、表面的な合格率ほど難しくはなかったというのが実際に合格してみた感想です。

具体的な試験対策は下の記事でまとめているのでご参照ください。

働きながら(月80時間超の残業をこなしながら)中小企業診断士に一発合格する方法 一次試験編

■実務経験があると有利か

さて、時間がなくても戦略次第で合格できますよといったお話が上で紹介ている記事では書いてあるのですが、実務経験がどの程度必要かについても考えていきたいと思います。

確かに、私が受験したときは実際に働いていた業務分野に関連した問題について、得意科目であったと記憶しています。

一次試験では7科目あるのですが、働いていれば、1科目ぐらいは働いている分野に合致してきます。(システム屋さんなら経営情報システムが、企業法務を担当していれば、経営法務がといった風にどこかしらの分野は仕事で使っているはずです。)

そのため、実務経験は有利に働くことは間違いありません。しかし、実務経験が必須かと問われれば、決してそんなことはないと思います。ほかの分野については特に有利も不利もありませんので、多少有利にはなるけど、必須ではないというのが答えになると思います。

■学生さんは

これに対して、学生さんならば、通常の中小企業診断士の受験対策に加えて、学校で中小企業診断士試験に関連する講義を集中的に受講するといった手が使えますので、単位を獲得しながら試験勉強もできるといった非常に時間効率の良い学習方法が使えます。

中小企業診断士試験の試験分野は特に学問的な区切りがあるわけではないと思われますので、ピッタリ合致する講義はないかもしれません。

しかし、うまく講義を組み合わせれば、必要な知識を学ぶことができると考えられます。(どの分野が該当するのかがわからなければ、学校の事務室で聞いて見ると丁寧に教えてくれると思います。)

なお、あまり専門的な講義を受ける必要はないと思われますので、○○概論といった講義があれば積極的に受講するとよいでしょう。

また、やはり学習に投入できる時間の絶対量が多いというのは極めて有利に働きます。精神論に近いですが、1000時間勉強してだめでも、1500時間勉強したら合格するといった事は普通に起こりえますから。

その点では、ビジネスパーソンが仕事の合間を縫って学習するのに比較して、学習に持っている時間的資源の大部分を投入できるわけですから有利なのです。

■就職活動としては

さて、中小企業診断士試験の合格は学生さんでも十分に可能であるし、場合によっては社会人の受験生よりも有利になり得る事をお話してきました。

では、就職活動としてはどうかという視点ですが、志望する業界もよりますが、一般的にはある程度、有利になるでしょう。

しかし、一般的に有利になるというだけであって、この資格を持っているから採用するといった、決め手にはならないと考えられます。

では、ご質問のコンサル会社ですが、コンサル会社と一口で言っても様々な会社があります。様々な会社がありますが、一般的にはある一定の極めて専門的な切り口から、顧客へのサービスを提供するといった形が想定されます。

中小企業診断士の学習範囲は企業の活動全般にわたりますが、何かの分野について、極めて高度な専門性を持つといった形の資格ではないといったところに注意が必要です。

もちろん、企業の全般的なことを知っておくことは非常に有効なことです。しかし、採用試験を受けようとしているコンサル会社の得意分野への素養があるかどうかの方が、採用の決めてとなると考えられます。

■診断士を取得すると

以上が、いただいた質問への回答ですが、あまり言われていない診断士資格を取得するメリットについて少し補足しておきます。

診断士の資格を取得すると、診断士のコミュニティーに属することができます。どのような資格でもある程度のコミュニティーがあるのですが、診断士のコミュニティーは学生さんにとっては極めて有益だと思われます。

学生さんだと色々な世代の人と話す機会はそれほど多くないと考えられますが、診断士になった後は、色々な世代の人、いろいろな背景を持った人と交流することができます。

また、合格年度が同じ人は年上であっても同期ですから(もちろん、最低限の礼節は必要ですが)、非常に打ち解けた関係を構築することができます。

また、中小企業診断士は『企業内診断士』といって、勤め人のまま診断士活動をしている人がとても多い資格です。そのため、あなたが診断士試験に合格して診断士のコミュニティーに属すると、誰もが名前を聞いたことがある企業の上級管理職の人や、そこそこの大きさの企業の役員さんなどと一緒に活動する機会も出てきます。

また、もちろん独立開業している先生や、中小企業の社長さんなどとも話す機会があります。場合によっては、あなたが研究会で講師を務めることもあるかもしれません。(若い人のほうが新しい分野に詳しいですからね。)

そのような機会を多く持つことは、特に学生さんにとっては刺激を受ける経験になると思います。もちろん、それがそのまま就職活動を有利にするというわけではありませんが、そのような経験があれば、就職活動をするにしても、相当差別化した話を面接時にすることができるはずです。

■もちろんコミュニティーは

もちろん、この種のコミュニティーは様々な資格ごとに存在します。行政書士さんであっても、社会保険労務士さんであっても、税理士さんであってもです。

そのため、学生さんのうちに何らかの士業の資格を取得するというのは非常に有効だと思います。

行政書士の学習方法はコチラ

ただ、やはり勤め人の比率がとても高いにもかかわらず活発なコミュニティーがある中小企業診断士は学生さんにお勧めです。

また、診断士は、合格して登録するまでの間に実務補修があり、実務補修の後には研究会を選択するための歓迎会があったりと、特に拒否をせずに流れに身を任せていればどこかしらのコミュニティーに属することができるといった、初心者に優しい世界が広がっています。

実務経験がない学生さんでも合格することは可能ですので、この機会にぜひ学習をスタートしてみてください。
 
中小企業診断士の合格戦略はコチラ


 
資格ガイダンス
2016年3月1日

資格で一発逆転は可能か?何をもって一発逆転とするかによりますが逆転は常に可能です

資格で
先日、資格取得で一発逆転が本当に可能か、という質問を貰いました。その人に質問と回答を掲載する許可を貰いましたので、内容について考えていきたいと思います。

■質問:資格試験で一発逆転は可能か?

よく資格スクール等の謳い文句を見るとその資格を取得すればその資格を活かした仕事ができるようになるというのを見ます。確かに資格を取得してそれを活かせる人はいるかと思います。

ですが、資格スクールが言っているようなその資格を取得すればその道でやっていけるような言葉を信じて貴重な時間を資格取得のために費やしても良いのか迷っています。

その資格が特に一般的に難関の資格と言われているものなら余計にそう思ってしいます。

合格率が10%未満のものだと勉強したからと言って合格できるとも限りません。

それだけのリスクを犯してまで資格取得をして本当にその後の人生にどれだけ変化があるのか知りたいです。どうも資格スクールの言葉はイマイチ信用できないので本当の話を知りたいです。

■私なりの回答 

■一発逆転とは?

資格試験で一発逆転は可能かという質問は結構あちこちで目にします。また資格を取得すれば転職できるかといった質問もあちこちで目にします。

ただし、こういった質問をすると「実務経験がないのに資格をとっても就職できない」とかネガティブな反応が返ってくることが一般的だと思います。

今回の一発逆転という言葉の定義を質問者様がどのように捉えているかにもよりますが、経済的に豊かになることを一発逆転ととらえているのならば、一発逆転は常に可能であると考えます。あなたが資格を生かして経済的に豊かになることは可能なのです。

ただし、資格を取って直接一部上場の大企業に就職や、そういった企業にいきなりそれなりの待遇で転職するといった事を一発逆転と捉えているのならば、その可能性は極めて少ないといえます。

こういった企業に勤めることを一発逆転と称するのならば、「実務経験がないのに資格をとっても就職できない」といったネガティブなことを言わざる負えないと思います。

■一発逆転の例

例えば、行政書士を取得したのち、行政書士として開業し、経済的に豊かになるといった例ならば見聞きしたことがあるため、お話しすることができます。

また、社会保険労務士で極めて豊かに生活している人や、中小企業診断士として非常に良いところに住んでいる人も知っています。

もちろん、税理士さんとして極めて多額の報酬を得ている人も、弁護士さんとして大成功を収めている人もいます。

また、これら事務所経営などで実績を積んでいくと、その実績が買われて、上場企業の社外取締役になったりする例もあります。(その意味で、上場企業の役員というゴールも長い目では目指せます。)

その意味で、資格の取得は十分にペイする可能性がある投資であるということができます。少なくとも、資格取得にかかる時間が1,000時間だとして、その時間を今の勤務先で追加で働く(今より、毎月30時間ほど残業を増やして33か月続ける)事よりは人生を変える可能性がある時間の使い方だということができます。

■資格だけを武器に転職などは厳しいかもしれません

ただし、資格を取得したことによって大企業に勤めることができたという人はあまり聞きません。(フリーターが中小企業診断士を取得して一部上場企業に勤めた、公認会計士を取得して、上場企業の財務をやっているという例は知っていますが、こちらは例外だと思います。)

というか、それらの人は非常に魅力的な人なので資格は単なるきっかけでしかなく、資格を持っていなくても大きなところに勤めることができるんだろうなといった雰囲気を持っています。

そのため、就職や転職を狙っているのであれば、資格で一発逆転というのはあまり現実的ではないかもしれませんね。

■資格スクールの言うことは

本サイトの読者の方にはおなじみのポジショントークという言葉があります。意味は、自らの立ち位置を有利にするための情報発信といった感じです。

資格スクールを営んでいれば、当然、資格を持っていると有利(で、うちの学校で受講すれば合格しやすい)というに決まっています。

もちろん、全くのでたらめではありません。資格を取得したことをきっかけにいわゆる「経済的に一発逆転」した人もたくさんいますし、少なくとも、ずーっと勤め人でいるよりも経済的に一発逆転できる可能性は高まります。

■組織内でも活かせる

資格を取得し、そのまま組織に勤めていると、資格手当として毎月のお給料が少し増えたり、長期的に見て望むキャリアを構築できる可能性が高まるといった効果は享受できます。

こういった効果を享受することが、資格取得を志す理由だと思います。例えば、社会保険労務士を取得して、人事のスペシャリストになりたいとか、中小企業診断士を取得して経営企画の仕事をしたいといった動機です。専門知識を獲得できれば、より組織に貢献することができ、その結果組織も報いてくれるはずといった考え方ですね。

ただし、組織は資格を取っただけでどうにかなるほど、甘くないということは、読者の方はよくご存知の事と思います。

資格を取ったけど、無関係の部署に配属されるとか、資格を取ったがゆえにその資格の領域のスペシャリストと見なされ、いわゆる出世街道を外れるといったケースもよく聞くところです。

もちろん、こういったリスクは資格を取得していなくても付きまとうものですから、比較で考えれば資格の取得は組織人としてのキャリアの助けになります。

■経済的な一発逆転を狙うには

ただし、組織人として長期的には資格取得の効果は表れてきますが、一発逆転といった威勢の良い言葉にはなかなかつながりません。

そのため、経済的に一発逆転を狙うといった威勢の良いことを言うのであれば、独立開業という手段を用いる必要が出てきます。

独立開業すれば仕事さえ取れれば収入は青天井ですし、人を雇う、機器を購入するなどの手段を用いて投入するリソースを自分の判断でどんどん大きくすることができます。(組織に勤めている場合は、追加のリソースは組織の都合でしか手に入りません。)

もちろん、こういったバラ色の未来は仕事が取れればといった前提付きになりますが、一発逆転の可能性は常にあるのです。

■一発逆転を狙うためには…

もっとも、ここで言っている一発逆転はどちらかというと資格を使って開業して一発逆転といった発想になっています。

そのため、別に資格を使っての開業でなくとも同じ効果を得ることは可能です。なので、結論は、一発逆転を狙うのならばどういった業種であっても独立開業がおすすめとなってきます。

とはいえ、資格を生かした独立開業の場合、強力な参入障壁が働きますし、一般的には仕入れるものはないため、在庫リスクも負うことがありません。(税理士さんや弁理士さんは在庫を抱えませんからね)また、売り上げがほぼそのまま利益となるようなビジネスモデルですので、収益性も極めて良いということができます。

独立開業を目指す際は

姉妹サイト開業ナビ

をご参考にしてください。(こういうのをポジショントークといいます。)

■どうするかはあなた次第です

ただし、しっかりとリスクを避けて生きるという生き方も決して悪いわけではありません。安全・安定を求めるために人は社会を作ってきて、その結果今の社会があるわけですから。

安定している状態は本能に訴えるほど心地よい状態なのです。

みんなが一緒である必要はありません。ただし、「資格で一発逆転を狙えるのか?」と問われたら「一発逆転はあり得ますよ。また、独立開業をすればその可能性は高まります」と答えることはできると思います。

なお、資格試験に合格するための方法論は

行政書士を独学で取得して分かった事
中小企業診断士に一発合格して分かったこと

コチラをご参考にしてください。

資格ガイダンス
2016年2月27日

就職活動に資格取得は役立つのか。学生さんに対する一般的なアドバイスを書いてみた

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経営用語集といったサイトを運営していると、学生さんからの質問がたまにあります。大抵は大学のテスト期間と思われる時期に、経営用語に関する質問なのですが、中には就活や今後のキャリアを見据えた資格取得の相談といった事もあります。

もちろん、その人の置かれている状況によって、最適解は変わると思われます。(例えば、士業として独立したいのか、就職に有利な資格がほしいのか。また、学習に掛ける時間が十分にあるのか、すぐにでも取れる資格を取る必要があるのかといった条件によって答えは当然変わります。)

しかし、ある程度の一般論はお話しすることができるのはないかと思います。

■就職のためには

どういった企業に就職したいかにもよりますが、世界に名だたる大きな企業では、多少の資格を持っていたところで、特に就職に有利にはならず、ほとんど誤差の範囲であると考えておいたほうが無難です。

しかし、いわゆる中小企業の場合は、就活生が保有している資格が有利に働くケースがあります。特に、選考のノウハウが確立していないような企業を狙う場合(ほとんどの中小企業には選考のノウハウなど存在しません)、資格がある場合、就職活動を有利にするという傾向があります。とはいえ、基本的には資格が決め手になるとまでは言えませんので、過度な期待はしないほうが良いでしょう。

と、このように書くと、「就職活動をする際に中小企業を狙わないと、資格には効果がないんだ。だったら、あんまり意味がなさそうだね。」と思われる方もいるかもしれませんが、我が国の99.7%の企業は中小企業です。

この事実から考えると、ほとんどすべての企業へ対する就職活動に、資格の取得はある程度有効であるとも考えることができます。

もちろん、どちらの立場を取るかは人それぞれの価値観ですが、特にやりたいことがないのならば、資格取得のために学習するのは、とても割の良い投資だと考えられます。

■採用後に資格取得の支援をする余力はあまりない

残念ながら中小企業の場合、OJTといって現場で新入社員をトレーニングすることはできても、OFF-JTといった形で、現場から切り離して座学で研修をする余力がある企業はそれほど多くありません。

そのため、仕事で使う最低限の知識以上の、知っていると仕事の質が向上するような知識は自分で学ぶことが強く要望されることになります。

また、企業の規模によっては、仕事で使う最低限の知識すら自己啓発的に得てほしいと考えている場合もあります。

その点、何らかの資格を持っている就活生ならば、その資格を取得したという実績から採用後も自分で資格取得を志す可能性があると判断することができるのです。

また、その資格が採用したいと考えている職種に合致する資格ならば非常に有利になります。(例えば、経理部の人を採用したいと考えているときに、簿記の資格を持っている場合は、極めて有利になります。)

■採用担当者の立場

また、人の採用というのは極めて難易度の高い業務です。仮に、あなたが採用担当者をやったとして、優秀な人材を評価し、採用することができるでしょうか?

採用担当者を任せられたあなたは、何をもって就活生を優秀と判断しますか?印象ですか?受け答えですか?そして、その判断に絶対の自信を持つことができますか?

そこまで自信をもって人を採用するのはなかなか難しいと感じる人がほとんどだと思います。

また、せっかく採用した人が、すぐに辞めてしまったり、問題を起こしたりした場合、どのように組織の中で説明をしますか?(どんな人を採用しても、この手の事はつきものです。)

説明のできないリスクは避けたいと思うはずですよね?

■納得のいく説明ができることが大切

このように考えると、採用担当者は非常に苦しい立場の仕事であることが分かります。難易度の高い仕事を担当しており、また、完全に予見できない未来に対して責任を負わされるわけですから。

だとすると、その苦しい立場で生き抜くためには、保険をかける意味でも、採用活動を行う際に「これこれこういうわけだから、○○さんを採用しました」と説明できる採用活動をすると思いませんか?

例えば「あの人は、東大卒だったから採用した」とか「弁護士の資格を持っていたから採用した」といった事であれば、明確な理由になっていますよね。

このような理由で採用された人が、期待通りのパフォーマンスを発揮できなかったり、すぐに辞めてしまったとしても、採用担当者はそれほど責められないと考えられます。

これに対して、「あの人には、面接のときに何か光るものを感じた。」などといった曖昧な理由で採用活動をした場合、採用した人が期待通りのパフォーマンスを発揮できなかったり、すぐに辞めてしまったりしたら、採用担当者の適性を疑われてしまいます。

もちろん、採用のノウハウがしっかりと確立されているような企業では、上で言っていた「光るものを感じた」といった事がしっかりと基準として明確になっていると考えられるので、その基準に従った採用活動であると説明できれば担当者の適正が疑われる心配は少ないと考えられます。

しかし、残念ながら採用のノウハウがしっかりとしている企業の数はそれほど多くないため、採用担当者がいざとなったら言い訳をできるような、客観的にわかる属性を身に着けておく事が有効になるのです。

あなたを選考する採用担当者は決して特別な人ではありません。ほとんどの場合、採用関係の訓練を受けている採用のスペシャリストなどではなく、たまたま採用担当を任せられている人でしかありません。

これに対して「採用活動は、就活生の内面を見るべきだとか、そんな客観的に測れる資格などしか見れない企業は情けない」などといった綺麗ごとを言うのは簡単です。

しかし、それは綺麗ごとです。組織内で働いている人達にも生活があります。そのため、いざとなったら言い訳ができる人を採用時には選ぶという動機があるといった、組織内で働く人の行動特性を知っておいて損はありません。

■具体的に就職に効く資格は

さて、一般論として資格取得は就職活動に有利に働くといった事を述べてきました。今度は具体的に就活に効く資格について考えてみたいと思います。

■とりあえず押さえておきたい簿記

と、このような言い方をするのならば、やはり一番最初に来るのは簿記になります。

簿記の知識は、経理部に配属されなくとも、役立つ知識ですし、はっきり言ってしまえばビジネスの基礎体力となる分野です。

売り上げと利益がどう違うかわかりますか?利益が残っていても、倒産することがあるということが理解できますか?

この辺のお話が簿記を取っていれば、何となくでも理解できるようになります。

また、意識を高くして簿記の2級まで目指せば、損益分岐点売上高といった管理会計の基礎(基礎ですが核心部分です)まで理解することができます。

一言でいうと、数字に対する感性が非常によくなりますので、ビジネス系の資格として特にこだわりがないのならば簿記の取得がおすすめなのです。

なお、簿記などは技術の訓練ですから専門の学校で習うか、通信講座をお勧めします。

もちろん独学でも合格は十分可能ですが、時間のロスが大きいため就職活動のためにと考えているのなら、通学か通信を強くお勧めします。

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簿記を持っている就活生の場合、数字の素養があると判断することができるため、採用側も安心して採用することができる人材だということができます。

なお、簿記をお勧めすると簿記1級まで目指そうとする人も出てきます。しかし、さらに上級の会計系の資格(税理士とか公認会計士)を目指すつもりがないのならば、基本的にはお勧めしません。

簿記1級は難易度が簿記二級までと比較して格段に上がりますし、莫大な労力をかける割には収入増加には結び付きにくい(就活には役立つとは思いますが…)といった特徴があります。

一言でいうならばコストパフォーマンスがあまりよくない資格なのです。

そのため、個人的には簿記1級を狙うのなら、もう少し難易度は上がりますが、社会保険労務士や行政書士、中小企業診断士などのいわゆる士業を狙ったほうがいいと思います。

■合わせ技で差別化を

簿記を持っていればビジネスにおける数字の素養があると考えることができます。これに加えて、合わせ技でちょっとした資格を持っていると重宝されます。

そして、その資格はできればあなたが狙っている業界ではあまりメジャーじゃない分野のほうが良いでしょう。例えば、デザインとかあまり関係のなさそうな業種を受ける人が色彩検定やカラーコーディネーターなどを持っていれば、色彩を使うような業務で頼られる事が増えると思います。

また、昔からある古い業界を狙うのであれば、IT関連の資格を持っていれば重宝されます。

就職した後は組織で働くことになりますので、あなたがその組織内での第一人者となるような分野を作っておくと、非常に仕事がやりやすくなります。(代わりが効きにくい人材になれば、会社に対して交渉力が強くなります。)

■狙うなら上位資格も

さて、ここまで書いてきましたが、せっかく狙うのなら上位資格を狙っていくのも手です。

いわゆる士業の資格を取れば、その職域の人材を採用したいと考えている企業への就職活動は極めて有利になります。

例えば、社会保険労務士ならば、おそらくほとんどの企業で入社した時点で雇用関係の第一人者になれます。そのため、総務部や人事部の人材がほしいと考えているような企業への就職は極めて有利になるでしょう。

ただし、狙っている企業が、あなたが取得した職域と異なる分野の人材を採用したいと考えている場合はあまり有利にはなりませんし、場合によっては敬遠される事もあり得ます。

コピー機の営業の人を採用したいと考えている企業だった場合、弁理士さんだったり、土地家屋調査士さんをあえて雇うといった選択肢はあまりないと思います。

また、いわゆるブラック企業の場合は、労働基準法の専門家である社会保険労務士を従業員として雇おうなどとは考えないはずです。(その人に訴えられる可能性がありますからね。)

さらに、士業者を雇う場合、企業側はその人が将来的に独立開業して会社を去るといったリスクをどうしても考えてしまいます。そのため、必ずしも就職に有利になるわけではないといった事は念頭に置いておく必要があります。

しかし、めぐりあわせが良ければ極めて強力な武器になり得ます。というか、士業の資格は採用の決め手になりえます。

相手企業の採用予定の職種によっては敬遠される事がありますが、ポジティブに捉えるのならば、あなたが採用後に意に沿わない仕事をさせられる可能性が下がるともいえるのです。

物事はとらえ方次第ですが、このような利点があるので、狙えるのならば、上位資格を狙っていくのは非常に良いことです。

■いざとなったときに

世の中はどんどんスピードを増してきています。一昔前は会社(事業)の寿命は30年程度といわれていましたが、今日では、最初に就職した企業が変わらぬ姿で30年後も存在しているなどと確信をもって言うことは難しくなってきています。

最近では、世界に名声を轟かしていた我が国が誇る大企業であっても、定期的に業績の悪化が伝えられ大規模なリストラを迫られたり、事業の統廃合をしたりするのを見聞きすることが多くあると思います。

はっきり言っておきますが、業績が悪くてニュースになっている大企業は、10年から5年ほど前ならその企業に新卒で就職できたら、大成功と言われていたほどの企業ばかりです。

そのような大企業ですら、業績がひとたび悪化したら苦境に立たされるのです。会社はあなたを守ってはくれません。(これから就職活動をしようとする人に、なんてことを言うサイトなんでしょうね…)

あなたを守れるのはあなた自身です。そのため、いざとなったときにあなた自身のものとして持ち出せる個人的なスキルを持つことが大切だと思います。

個人的なスキルを身に着けるといった切り口から、

行政書士を独学で取得して分かった事
中小企業診断士

についての学習方法を共有しておきます。資格試験一般で使えるノウハウも惜しみなく書いていますので、参考にしていただければ幸いです。

また、いざとなったときに独立開業を考えておくのも、リスクヘッジになります。

ひとたび独立開業を考え出すと、企業のノウハウを深く学ぶ動機付けになりますし、その結果業績が上がって処遇が良くなれば、無理に独立開業をしないといった選択肢もとることができます。

開業については併サイトの姉妹サイト

開業ナビ

で解説していますので、どうぞ目を通してみてくださいませ。


資格ガイダンス
2016年2月24日

行政書士と中小企業診断士に両方受かった筆者が徹底比較。どっちの資格が難しかったか

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行政書士や中小企業診断士といった資格を持っていると、どちらが難しい資格であるか、どちらが就職や転職、独立に有利であるかといったことを言われることがあります。

今回は、両方の資格を持っている筆者がどちらの試験のほうが難しかったかについて述べていきます。

なお、本記事はあくまで筆者の主観です。また、筆者は、行政書士は独学で取得しましたが、中小企業診断士は資格専門学校の力を借りました。その辺の事情も難易度の判定に影響するかもしれません。

■まずは合格率という客観的な事実を見ます

難易度比較として、まずは客観的な事実から述べていきます。


行政書士の合格率推移
年度受験者数合格者数合格率
平成27年44,3665,82013.1%
平成26年48,8694,0438.2%
平成25年55,4365,59710.1%


中小企業診断士(1次試験)の合格率推移
年度受験者数合格者数合格率
平成27年13,1863,42626%
平成26年16,2243,20723.2%
平成25年16,6273,09423.5%


中小企業診断士(2次試験)の合格率推移
年度受験者数合格者数合格率
平成27年4,94194419.1%
平成26年4,9071,19024.3%
平成25年4,90791518.5%

直近3年間の合格率の推移は上の通りとなっています。このことから、中小企業診断士のストレート合格率(一次試験二次試験ともに一気に合格)は双方の試験を一気に通る必要があるため、例えば平成27年度では

26%×19.1%なので4.96%ほどとなります。

このように書くと「合格率は中小企業診断士のほうが行政書士よりも低いから難易度は中小企業診断士のほうが高いはずだ」と考える方もいると思います。

しかし、診断士試験の場合、一次試験には科目合格制度があったり、一次試験の合格者は2年間二次試験を受けられるなど、必ずしもストレート合格を前提としていない試験制度となっています。そのため、合格率だけで判断するのには無理があると考えられます。

■学習量は

では学習量ではどうでしょうか?

■中小企業診断士の学習範囲

中小企業診断士試験では一次試験で「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目が問われます。

また、二次試験では4つの分野からなる論述式の事例問題が出ます。そして、その論述試験に合格したのちに、口述試験も課されます。

このように書くと非常に膨大な分量であるように思われますね。しかし、一次試験の一つ一つの科目の難易度は、筆者は大学一二年で学ぶ一般科目レベルであるように感じました。

とにかく範囲が多岐にわたっていることを除けば、難易度自体は決して歯が立たないレベルではないと思われます。また、二次試験は一次試験で学んだ内容の知識を使って、事例に対して回答するといった試験ですので、極めて高度な内容であるといった印象は受けませんでした。

■行政書士の学習範囲

これに対して行政書士試験では「憲法」「行政法」「民法」「商法・会社法」「基礎法学」「文章理解」「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」といった内容が問われます。

また、「行政法」と「民法」は一部が記述式の問題となっています。

このような試験科目の構成から行政書士試験は法律分野を広く学ぶ試験であるということができると思います。

■テキストで比較すると

さて、このような試験分野ですが、分野が違いすぎて判断がむつかしいですよね。そこで一つの指標としてテキストの分厚さで比較してみます。

まず、中小企業診断士ですが手元に残っている資格受験校のテキストを見ると、一次試験は約300ページぐらいの冊子が7科目分、二次試験用で1冊の計8冊。

単純に計算すると

300×8なので2,400ページほどになります。

軽く絶望感を覚える分量ですね。

これに対して、行政書士試験のテキストは独学時に使ったLECのテキストで750ページほどでした。行政書士試験のテキストにはそれほど絶望感を覚えなくても済みそうです。

■中小企業診断士は

と、これだけ書くと、中小企業診断士試験のほうが難易度が高いと判断されそうですが、中小企業診断士試験には難易度を引き下げる要素があります。

というのは、診断士試験の内容については働いている人ならば、かなり馴染みのある内容が多いということです。

そのため、まったく新規に取り掛からなければならない内容はテキストの分量ほどではないと考えられます。また、学習した内容を日々の仕事に生かすことを心がけていけば、仕事自体が学習となるので、純粋な学習時間は圧縮することができるでしょう。

つまり、学習してみるとテキストの分量ほどには体感的な難易度は高くないと感じると思います。

■行政書士は

これに対して行政書士は、一般的な仕事をしている方にとってはほとんど新規分野の学習となります。例えば、一般のビジネスパーソンは憲法についてそこまで意識しませんし、有名な判例で「TBSビデオテープ押収事件」とか「苫米地事件」などと言われても、何のことかわからない人がほとんどだと思います。

民法や商法・会社法の分野ならば若干は知っているかもしれませんが、その知っている内容もほんの一部のはずなので非常に苦戦するはずです。

そもそも、法律の言葉遣いになれるところから始めないといけないと思うので、慣れるまでの体感的な難易度は非常に高いと思われます。

■主観的には

ここからは筆者の主観的な難易度について述べていきます。私は中小企業診断士を先に合格し、そのあと行政書士試験を合格しました。

中小企業診断士は資格予備校を利用して、一発で一時二次試験ともに合格。行政書士試験は独学で二回受験した(つまり一回落ちた)といった感じです。

■行政書士試験は苦労しました

上で述べた通り、中小企業診断士試験にも経営法務といった科目があるので、法律については学んだことがあるといった状態で行政書士の学習をスタートしました。

また、テキストの分厚さからしても、半分以下なので正直最初は行政書士試験なんて独学で楽勝でしょうと思っていました。

しかし、この考えが大間違いでした。まず、法律の言葉遣いへのアレルギーは少ないほうだったのですが、テキストを読んでも読んでも全然頭に入って来ません。

長く読んでいると意識が遠のき、読んでいるところが分からなくなるといった経験も何度もしました。

これは完全に学習者の特性の問題ですが、とことん苦労した覚えがあります。

■筆者の主観では

筆者の主観では、中小企業診断士試験も行政書士試験も難易度的にはそれほど変わらないと感じています。

なんといっても行政書士試験は一度不合格の憂き目にあっていますので、どうしても難しかったと判断せざる負えません。(これで難しくなかったというとただの強がりになってしまいますから。)

そのため、どちらの資格試験を受けるかについて検討している方には、「どちらも難易度的にはそれほど変わらないよ」というアドバイスを贈ります。

難易度がそれほど変わらないので、後はどちらを受けるか考えている方が独立開業を目指すのか、キャリア戦略上資格を活かしていくのかといった個別の要件になってくると思います。

ただ、どちらもそれほど難易度的には変わらないのですが、士業の資格を持っているからこそ言えることがあります。

というのは、士業の資格を持つと単に雇われて働いているときとは、見える景色が変わってきます。あなたが望みさえすれば、士業の資格を持っている人と交流を持つのは比較的簡単になりますし、組織にやとわれているだけでは中々知り合うことがむつかしい、様々な分野の人と知り合うこともできます。

特に、学生さんや若いビジネスパーソンの方には時間に余裕がないかもしれませんが、一つでもそういった資格を取っておくことをお勧めします。

本記事を読んで資格に興味を持たれた方は、筆者の経験を基に書いた学習方法についての記事がありますのでご参考にしてください。

  • 中小企業診断士の学習方法
  • 行政書士の学習方法

  • また、「資格を取ったそのあと」を考えている方は、
    開業ナビというサイトも運営していますのでご参考にしてくださいませ。


    資格ガイダンス
    2016年2月21日

    色々な士業と付き合いがあるからこそ分かる、行政書士食えない論へ対する反論

    パンダ_2

    行政書士試験についてコチラの記事で合格のコツを記している関係から、行政書士について検索して本サイトを見に来てくれる人が多くいます。

    どうやら行政書士について関心を持っている方は、「行政書士で本当に独立開業することができるのか?」とか。「就職活動や転職活動に役立つのか?」といった事に関心を持たれているようで、そのようなお問い合わせもいただくことがあります。

    そこで、今回は『行政書士』について、本当に食える資格なのかについて、普段接することがある行政書士の先生を思い浮かべながら書いてみたいと思います。(キャリア戦略上どのように位置づけられるのかについては別の機会に述べていきます。)

    ■行政書士は食えない?

    さて、いきなりイヤーな書き出しですが、多くの人の行政書士資格のイメージとしては『食えない』といった点が上げられると思います。

    「○○士などと比較して行政書士は簡単な資格だから食えない」とか「すでに市場が飽和しているから食えない」といったもっともらしい、話が出回っています。

    また、「行政書士の勉強をしたい」と知人に相談したら「食えない資格だし、転職や就職にも役に立たないからやめたほうがいいよ」と親切に忠告してくれたといった例も聞いたことがあります。

    しかし、これらの言説は気にする必要がないと個人的には思います。というのは、端的に言えば「行政書士は食えない」といった事はテーマの設定自体が誤っている話だからです。

    例えば、「パン屋さんは食えない」とか「左官屋さんは食えない」「蕎麦屋さんは食えない」などという人がいたら、「それはやり方次第でしょう?」と聞き返すと思います。

    業種全体が食えないなどといった事はあり得ません。もし仮にそうだとしたら、食えない業種は世の中に存在していないはずです。(絶対に儲からない、食えない仕事だったら事業として成り立ちませんから存在しなくなりますよね?)

    ■でも確かに食えていない先生もいる

    でも、確かに行政書士で食えていない人はたくさんいます。ただし、社会保険労務士で食えていない人も、中小企業診断士で食えていない人も、公認会計士で、税理士で、弁護士で、弁理士で、不動産鑑定士で食えていない人もたくさんいます。

    これらの先生方に共通していることは、資格が仕事を運んできてくれると認識していることであると考えられます。確かにかつてはそのような時代もあったかもしれません。「税理士になったら一生安泰だ」とか「弁護士さんならお金持ちだから」といったイメージを持っているとしたら、そのような古き良き時代のイメージを抱えている

    しかし、今は資格が仕事を運んできてくれる時代ではありません。残念ながらこのことを認識できていない先生は、確かに苦戦していますし、食えていない人になっています。

    ■仕事はある

    士業によっては独占業務があり、その士業でない人はその業務を取り扱うことができません。そのため、仕事自体はそれこそどの士業でもたくさんあります。

    例えば行政書士の先生は、以下のような領域の仕事を行うことができます。
    役所に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理
    上記以外。遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成等
    上記1.、2.以外の、成年後見、ADRなどの新しいサービス

    出典:東京都行政書士会HP 
    簡潔に書いていますが、上で言っている書類の数は数千を数えるといわれており、取り扱うことができる仕事自体は膨大です。

    しかし、仕事がたくさんあるということと、すべての先生に仕事が回ってくるといった事は全く別のお話です。

    例えば、世の中には一日三回腹ペコの人があふれます。しかしその腹ペコの人が特定のパン屋さんを訪れるかどうか別の問題であるのと同じことなのです。

    ■食えている例を紹介します

    と、総論を述べても意味がないことについては書きましたので、具体的に儲かっている先生がどのような事をやっているかについて書いてみたいと思います。

    もちろん、いろいろなお付き合いがある中で、実際に見聞きしたお話ですので、主観的かつ特殊事例の紹介となっています。また、行政書士の資格全体で食えるかどうかについて議論することを目的としておりません。

    ■分野を特化した営業で

    ある先生は、事務所を構えていて、実際の業務は全て事務所のスタッフ(有資格者)に対応を任せているとのことです。

    先生の仕事は、完全に営業に特化しており、特定分野についての営業を実施しています。それほど単価の高い領域ではないのですが、安定した受注量を確保することによってしっかりと収益を上げることに成功しているとのことです。

    また、実績はそのまま宣伝の材料として使えるため顧客の確保も容易になりつつあるとのことです。

    ■他士業と連携して

    また、ある先生は様々な士業の先生と連携して、相互に仕事を紹介しあっています。事業に関する手続きや相談ごとは、表面に出てくる依頼は一つかもしれませんが、他士業の切り口から見ればさらに深堀することが可能です。

    その先生曰く、「あえて資格は一つか二つにしておいたほうが良い。資格を取りすぎても、時間的な制約があるためできることは少ないし、自分が持っている士業からの紹介は受けにくくなるといったマイナス面のほうが大きい。」とのことです。

    ■高単価特価型

    許認可がらみでは非常に単価の高い領域があります。その分野に特化することによって高収益を上げている例があります。

    また、単価の高い領域は業務の難易度が比較的高くなりがちなのですが、それが参入障壁となって安定した競争環境を享受することが可能となっています。

    また、実績を上げるとその道の第一人者としてみなされるため、実績が実績を呼びその分野での受注は非常に安定しているとのことです。

    ■行政書士で食えている先生は

    いずれのやり方をしている先生にしても、行政書士として一般的に言われているような『食えない』といったイメージを感じさせない、立派な身なりと(おそらく)相当の収入を得ているのが感じ取れました。

    これらのケースでいえることは、食えている先生は、資格に胡坐をかいて仕事が来るのを待つのではなく、経営の基本に従って堅実に仕事をしているということです。

    自分の顧客が誰であるか、自分が何を提供することができるかといった事を明確に認識し、それらの顧客に対して適切なアプローチを行うなどの事を自然に行っています。

    ■商売として行政書士を考えると

    商売として行政書士を考えた場合、資格がないと参入できないといった強い参入障壁があるといった事は非常に強力な強みです。

    また、『食えない食えないといわれている資格』であるということは、業界内の競合はそれほど商売がうまくないということの裏返しです。つまり、競争相手がそれほど強くない業界であるということができるのです。

    ということは、うまく自分のサービスを提供する顧客を特定できれば、その中で無双することができるということができます。(外からは入ってこれないし、中の競争相手はそれほど強くないわけですからね)

    このように極めて魅力的な競争環境を持っている業種はそう多くないと考えられます。

    行政書士について興味があって、受験しようと考えている方の中で、食える食えないの論争で二の足を踏んでいる方は、ぜひ学習を開始してみてください。資格は手段です。そして、手段としての行政書士はなかなか優秀な部類であると考えられます。

    もし資格取得についてご興味がある場合は、下の記事で『働きながら独学で』行政書士合格した筆者の学習方法について書いていますのでご参考にしてください。

    働きながら独学で苦労して行政書士試験に合格した筆者が見つけた、効率よく合格する方法


    キャンペーン
    2016年2月14日

    アルバイトで社会経験を積むために必要な目的意識と、忘れてはいけない大切なこと

    neko3

    ■アルバイトの目的は? 

    本サイトの読者には、アルバイトをしている人も多くいると考えられます。アルバイトは、本業とは別にお仕事をすることですが、お金だけではなく同時にいろいろなものを得ることもできます。

    本サイトは比較的学生さんの読者が多いと想定されますが、授業に、レポートにと忙しい合間をぬってアルバイトをして大変な思いをしている方も多いのではないでしょうか?(本サイトの中の人もそんな感じの学生生活を送っていました。)

    でも、どうしてわざわざアルバイトをするのでしょうか?

    アルバイトの目的としては、社会経験を積むためといった人もいますが、多くの人は、生活費やおこずかいを稼ぐためといった目的となるでしょう。

    成長とか経験といった面も確かにあり得るのですが、どちらかというとそのようなきれいごとではなく、収入を確保するといった切実な理由のほうが多くなると考えられます。

    充実した学生生活を送るためや、そもそもの生活費としてお金が必要なのも事実。そのため、アルバイトをしてお金を稼ぐということが大切なのです。

    ただ、せっかくの時間を費やして働くわけですから、ただ単にバイト代を稼ぐだけの時間にするというのももったいないといえます。

    そこで、本記事では、単にアルバイトでお金を得るだけでなく、社会経験を積もうと考えている学生さんなどが働くにあたって意識するとよりためになるといった視点を提供したいと思います。

    もちろん、将来開業を考えている社会人の方にも役立つ内容ですので、働くうえではこのような点を意識していくとよいと思われます。

    ■アルバイトよりもまずは学校に通うことを優先したほうがお得

    とはいえ、どのような視点を持ったとしても、学生さんは優先順位をはっきりとさせたほうが良いと思います。

    まず、優先順位として覚えておいてほしいのは、学校の授業や講義を優先するほうが、より合理的であるということです。

    と、このように書くと「確かに将来を考えたらそうだけれども…」といった反応が想定されますが、将来の話を持ち出さなくとも、一般的に学業優先のほうが合理的であると考えられるのです。

    というのは、学校に通うコストはとても大きいため、それをおろそかにしてアルバイトなどをするのはもったいないからなのです。端的に言うと、授業や講義はとても『高い』買い物なので、それをほっておいてアルバイトをするのは損ということです。

    例えば一般的な4年制大学を考えてみます。

    卒業に124単位が必要となるとして4年間通うとすれば年間32単位ほどの獲得が必要になります。そして2単位を獲得するためには22.5時間の講義を受ける必要があるとされているので、年間360時間の講義を受けることになります。

    また、授業料が年間100万円かかるとした場合

    一時間の講義の価値は(価格と言い換えてもいいかもしれません)

    100万円÷360時間≒2,777円

    となります。ということは、講義をさぼってアルバイトをするのならば2,777円以上を一時間で稼ぐことができないと経済的合理性に欠けるということになります。

    言い換えれば、「2,777円のものを捨てて、1,000円ちょっとを貰うために一生懸命働くのですか?」ということになります。

    時給2,777円以上のアルバイトは、ほとんど存在していませんから(専門技術を持っているのならば別ですが)一般的な学生さんは素直に講義を受けることが一番お得なのです。

    ■社会経験としてアルバイトするならココを見る

    さて、ココからはせっかくアルバイトをするからにはココを意識したほうが良いという点を書いていきます。せっかく貴重な時間を費やして働くわけですから、バイト代だけを目的としていたらもったいないです。

    せっかくの時間を貴重な経験に変えて、お金を得るだけではなくあなたの今後の飛躍に役立てていきましょう。

    ■誰がお客さんになっているか

    あなたの働いているアルバイト先のお客さんはいったい誰でしょうか?ある程度成功している事業の場合、客層はある程度絞られています。

    例えば、牛丼屋さんに来るお客さんはどのような層でしょうか?また、閑静な住宅街のイタリアンレストランに来る客層はどんな人たちでしょう?または、深夜の居酒屋さん来るお客さんはどんな人たちですか?

    勤務先の客層を思い浮かべてみれば、何らかの基準(年齢、想定される収入、地域、職業、ライフスタイルなど)で括れるはずです。(こういった切り口を市場細分化変数といいます。)

    このように、成功している事業は万人向けの商売ではなく、ある程度客層を絞り込んでいることに気が付くはずです。

    また、絞り込んだ客層に対して、その人たちが好む商品をその人たちに届けやすい価格帯で、その人たちがアクセスしやすい流通の形態、その人たちが目にしやすい媒体での宣伝など様々な面で考え抜かれているはずです。

    経済・経営系の学問を学んでいる学生さんならば、これらの概略は授業や講義で学ぶはずなので、講義で学んだことがどのように実践されているかについて確かめてみるといった視点を持つだけで、働いている時間がより有益になってきます。

    また、もしあなたが将来開業を目指しているような場合にも、『誰がお客なのか』といった点をはっきりとさせて、あなたが始めるビジネスのお客さんを適切に絞り込んでみてください。

    洋服屋さんを営んでいるある社長が「万人に似合う洋服は、誰が着ても格好良くない。本当に格好良いのは、その人にだけ似合う服なのだ」と言っていました。あなたのビジネスを万人受けさせようとすると、誰にとっても魅力のないビジネスになってしまうので、思い切って客層を絞り込んでいきましょう。

    ■関係法令を遵守しているか

    あなたが法学系の学生さんではなかったとしても、労働基準法についてはちゃんと知っておいたほうが良いでしょう。

    そして、その法律と照らし合わせてあなた自身のアルバイト先がそれを守っているかどうかについて、冷静にみておくとよいと思います。

    と、このように書くと「あれでしょ?法律論を振りかざして勤務先と戦えって趣旨でしょ?でもそれをやると…」といった反応が返ってくることが想定されます。

    本サイトでは、労基署とか労働関係専門家に助けを求めてくださいなどとは、特に言いません。(それはあなたが選択することですから。)

    しかし、覚えておいてほしいのは、あなた自身の本業に支障をきたすような働き方を強制される必要はなく、罰金制度や自腹で店の商品を買い取るように強制する自爆営業にも応ずる必要はないということです。

    また、あなたのアルバイト先の社員さんはちゃんと休めてそうですか?超過勤務をしているのならばちゃんと残業代を貰ってそうですか?

    少なくともこの辺はしっかりと見ておいて、それら法律を守っていないような企業であることが分かったらあなたの就職活動の候補から、そっと今働いているアルバイト先の会社を外しておく事をお勧めします。

    法律を守らない企業の言い訳は「法律を守ってちゃんと残業代を払っていたら赤字になってしまう。うちがつぶれるとみんなが路頭に迷ってしまう」などと相場が決まっていますが、もしその話が本当ならば、そんな収益性の薄い企業には就職しないほうが良いです。

    また、単に遵法精神が欠けているだけであるとしても、そこで働くのは決して心地よい体験にはならないはずです。(法律も守らないような企業が、あなたとの雇用契約はしっかり守るという保証はないですからね。)

    ただし、このようなことを判断するためにも、法律知る必要があります。そもそものルールを知らないと何が違法行為なのかわかりません。そのため、労働法の講義を受講するか、図書館で簡単な本を借りてきて読んでみるとよいと思います。

    ■仕事の工夫

    また、どのような仕事であっても、ある程度成功している事業ではいろいろな工夫がなされています。例えば、発注作業一つをとっても効率の良い方法や道具が考案されているはずです。

    また、仕事で使っている帳票類も、現場で働く人が知っているべき情報が集約されており、また、その情報を基に取るべきアクションも明確にされているはずです。

    さらに、仕事で使う伝票などの書式一つとっても、事務が確実に行えるように、また手間が削減できるようにとよく考えられている様式になっています。

    このように、アルバイト先は仕事の工夫の宝庫です。あなたがアルバイトで働いている時には惜しげもなくノウハウを教えてくれますが、あなたが就職した後では基本的にそのノウハウを丁寧に教えてもらうことは不可能であるといった種類のものになります。

    この種のノウハウを、しっかりと吸収しておけば、就職した後にも参考にすることができますので日々の仕事の書類一つ一つがどのような意味を持っているのかについて考えていくとよいと考えられます。

    ■アルバイトを探すなら

    このようにアルバイトそれ自体は得るものが大きい行為です。働くということの大変さを実際に体験してみるのも大切ですし、仕事を通じて同僚と何かを成し遂げるといった経験は非常に良いものです。

    そのようなアルバイトですがいざ探すとなると、なかなか大変なものです。アルバイト求人誌を貰ってきて仕事を探そうとしても探そうとしている情報が見つけにくいですし、せっかく見つけたと思っても通うのが大変なところだったりとして紙媒体だと意外と面倒なのです。

    その点、現在ではネット媒体で求人情報を検索することができるから便利です。

    こちらのジョブセンスなどでは、本サイトを経由して採用されるとお祝い金も出るのでお得ですよ。

    採用祝い金がもらえる求人サイトは"ジョブセンス"

    このジョブセンスというサイトを運営しているのは株式会社リブセンスという会社なのですが、求人情報提供サービスとしては後発組だったにもかかわらず急成長を遂げて一部上場企業となっています。

    お祝い金という仕組みを使うことで、求人サイトの効果検証を可能とするといった画期的なサービスで急成長を遂げた事業となっています。

    このジョブセンスを利用しながら、そういったビジネスモデルにも思いをはせてみてはいかがでしょうか?

    と、利用する人にとってはお祝い金の分だけ純粋にお得ですから、アルバイト探しはジョブセンスがおすすめですよ。



    ストーリー
    2016年1月2日

    一生懸命働けば生産性は向上する!?生産性の定義を考えるとそうとは言い切れません

    panda_2
    あれれ?

    onnanoko_bustup
    どうしたのかしら?何か聞きたいことでもあるの?

    tanuki_2
    ココは、町はずれのファンシーショップ。80年代の香りが今なお残るちょっと時代に取り残されたお店です。

    tanuki_2
    ファンシーショップという業態。結構昔の業態かなぁと思いきや、最近でも割とあるみたいです。

    tanuki
    とはいえ、このお店は、新しい感じではなく、それなりに年季の入ったお店になります。

    panda
    そういえば、年が明けたんですよね。

    hiyoko
    そうね、なんだか年が明けた感じがしないわよね。

    kitsune
    やっぱり今日も朝から仕事をしているからじゃないの?

    onnanoko_bustup_2
    ふふふ、ウチは365日毎日営業だから元旦とか関係ないのよ。

    neko_akire
    うわぁ、休むときは休もうよ…

    onnanoko_bustup
    いいのよ、だって午前中2時間と夕方2時間しか営業していないんだから。

    panda
    昼休憩がある小売業って斬新ですよね。

    onnanoko_bustup
    そうなのよ。ウチは生産性にフォーカスしている働き方だから。

    panda_2
    どうして生産性にフォーカスしているっていうんですか?もっと一生懸命働いた方が生産性は上がるんじゃないんでしょうか?

    hiyoko
    あらあら、典型的な勘違いね…

    panda
    だって、一生懸命働いたらそれだけ成果が上がるでしょう?だったら働く時間ももっと増やしてそれこそ、ネル間も惜しんで働いた方がいいんじゃないの?

    hiyoko_2

    そんな事を言う子がいるから、生産性が下がるのよ!

    panda
    (びくっ!?)

    panda
    ひよこ姐さん怖いです…

    hiyoko
    あら、ごめんなさいね。でも、そういった意見が出るのなら、生産性の定義からお話してあげるわ。

    hiyoko
    まず、生産性というのは投入量と産出量の比を表す言葉なのよ。

    kitsune
    だったら、一生懸命やって産出量が増えればそれでいいんじゃないの?

    hiyoko
    確かに、投入量を増やさずに産出量だけを増やせれば、生産性は上がるわね。

    hiyoko
    でも、一生懸命頑張るって何をどう頑張るつもりなのかしら?

    neko_akire
    やっぱり、クオリティを上げるために残業してでも…

    kitsune_odoroki
    より多くの売上を上げるために、残ってでも…

    hiyoko
    そうね、一生懸命頑張るって言われちゃうとどうしても労働の投入量も増えるわよね…

    hiyoko
    でも、労働の投入量が増えれば、価値の産出量が同じ割合で増えたとしても生産性は同じになるわよね?

    kuma
    そっかぁ…働く時間を長くして、一生懸命頑張るだけだったら生産性は変わらないんだね。

    onnanoko_bustup_2
    で・も・ね

    onnanoko_bustup_2
    残念ながら働く時間を長くしたら生産性は低下するのよ…

    panda_2
    どうしてですか?

    onnanoko_bustup
    それはね、収穫逓減の法則という法則が基本的に働くからよ。

    onnanoko_bustup
    働き始めの一時間とみっちり残業した後にもう一時間余計に働くの、どっちが成果が上がると思う?

    kuma
    やっぱりみっちり残業した後ですかぁ?

    kitsune
    そうだねぇ、頑張った後の方が踏ん張りが利くのかなぁ?

    neko_akire
    あれだよね?ワザと考えているのと反対の事を言っているよね?

    kitsune
    うん。

    kuma
    引っかけ問題に備えてね。

    onnanoko_bustup
    今回は引っかけ問題じゃなくて、予想通りみっちり残業した後は能率が下がるのよ。

    onnanoko_bustup
    つまり、頑張る事を考えるだけだとみるみる生産性は下がるという事よ。

    onnanoko_bustup_2
    だからね、私たちが頑張らなくっても勝手にお店の売上を上げてもらえる仕組みを考えようと思って…

    kitsune_odoroki
    で、あの大量の自動販売機を買ってきたんですね。

    onnanoko_bustup
    そうよ。年末にアメ横で買ってきたのよ。

    hiyoko
    アメ横で自動販売機って売っていたかしら?

    onnanoko_bustup
    細かい事は置いといて、営業時間を延ばすにしても自動化できれば、労働生産性は上がるのよ。

    tanuki
    自動販売機の補充とかおつりの用意に余計な時間がかかったのは別のお話です。

    tanuki
    なお、このお話は、労働生産性が先進7か国中で最低だったとの以下の記事を受けて書いてみました。 
    日本生産性本部の茂木友三郎会長(キッコーマン名誉会長)は18日、東京都内で会見し、2014年度の物価変動の影響を除いた実質の労働生産性が、前年度比1・6%減となったと発表した。
    中略
    茂木会長は、「日本は勤勉な国で、生産性が高いはずと考えられるが、残念な結果だ」と評価した。
    2015年12月18日産経新聞 

    このお話に出てきた経営用語
    労働生産性
    収穫逓減の法則 

    開業を検討するなら
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    記事一覧はこちらです↓

    ストーリーで解説経営用語


    経営
    2015年12月28日

    スクイーズアウト | 少数株主を締め出して経営を楽にする方法です

    スクイーズアウト

    スクイーズアウトとは、企業買収などで少数株主を排除して、対象となる企業を完全子会社化する事を言います。英語ではsqueeze outと表記されます。

    スクイーズアウトと言った言葉が締め出すといった意味であることから、合併の際に(少数株主を)締め出すといったイメージとなります。

    ■どうして完全子会社にするの?


    さて、株式の過半数を保持していれば、取締役の選任が行えるので、会社の経営権が手に入ります。また、株式の3分の2以上を保持していれば特別決議が行えるので、定款の変更や事業の譲渡等が行えます。

    そのため、ワザワザ完全子会社にしなくとも良いと考えられるかもしれません。

    しかし、完全子会社化しておけば、株主を管理するコストも削減できますし、株主総会の招集手続きを省略することも可能となります。(持ち回り決議が可能となりますので)


    ■相手が売らなければそれまで?


    とはいえ、株式ですから相手が売却に応じなければどうにもならないのでは?と考える方もいるかもしれません。

    「どんなに高額の買い取り希望を出しても、相手が売ってくれなかったらそれまで」ですよね?

    しかし、そんな事を言っていたらスクイーズアウトはかなり難しくなるため、方法が用意されています。

    ■定款を変更して

    まず、親会社は多数の株式を持っていることが想定されますので、定款変更が可能となります。

    そして、定款変更ができるのならば、種類株の発行と全部取得条項付き種類株式方式を組み合わせて、少数株主が持っている株式を金銭を交付することによって取得する事ができるのです。

    (もちろん定款変更には特別決議が必要なので議決権の3分の2以上を押さえていないとこの手法は採れません)
    ストーリー
    2015年12月18日

    情報番組だと思っていたらいきなり宣伝を始めるアレ。ステマとポジショントークとインフォマーシャルを実演します。

    hiyoko_2

    プンプン!

    neko_akire
    あれ、いきなり怒っているけどどうしたの?

    tanuki_2
    ココは、町はずれのファンシーショップ。80年代の香りが今なお残るちょっと時代に取り残されたお店です。

    tanuki_2
    ファンシーショップという業態。結構昔の業態かなぁと思いきや、最近でも割とあるみたいです。

    tanuki
    とはいえ、このお店は、新しい感じではなく、それなりに年季の入ったお店になります。

    hiyoko_2

    聞いてよ。実はね、ひよこ52号がこっちに来てお店を開きたいなんて言いだしたのよ。

    neko_akire
    ひよこさんって何号までいるの?

    hiyoko
    あら、ひよこはN号までいるに決まっているじゃない。で、N>0という条件付きよ

    neko_akire
    なんか数学っぽいからよく分からないや…

    hiyoko
    で、お店を開くなんて時期尚早って言ったらけんかになっちゃってね。

    neko_akire
    そもそも僕らは『ぬいぐるみ』だからお店なんかできないと思うけど

    hiyoko
    そうなのよ。でも私が実家の岐阜の縫製工場に向けて書いた手紙を読んでその気になっちゃったらしいんだよね。

    neko_akire
    なんて書いたの?

    hiyoko
    あら、お店で働いていて、お店のオーナさんは私の言うとおりの経営する『あやつり人形』なのよって書いたのよ。

    neko_akire
    うわぁ。だいぶ話を盛っているね…

    hiyoko
    まあ、身内に言う自慢話なんてそんなもんよね。

    onnanoko_bustup
    操り人形のオーナーがやってきたわよ。

    neko_akire
    うっ、オーナーさんになんだか聞かれていたようだよ…

    hiyoko
    あらオーナーさん。ごきげんよう。

    onnanoko_bustup_2
    ごきげんよう。随分ご機嫌みたいね。フリーマーケットに行ってもご機嫌のままでいられるかしら?

    neko
    オーナーさん。怖いです…

    onnanoko_bustup
    で、お店を開くなんて開業相談かしら?

    hiyoko
    そうなんですわ。

    hiyoko
    同期のひよこ53号がお店をやりたいって言っているのですわ。

    neko_akire
    あれ、さっきはひよこ52号って言っていなかったっけ?

    hiyoko
    いいのよ。似たようなモノだから。

    neko_akire
    (いいんだ…)

    onnanoko_bustup
    で、開業相談の件だけど

    hiyoko
    そうなんですわ。なんか持ち主さんが脱サラしてラーメン屋さんをやるって言っているようで…

    onnanoko_bustup
    ああ、よくあるよね。脱サラしてお店ってパターン。

    hiyoko
    でも、どうも計画が全然できていないようで心配なんです…

    onnanoko_bustup
    飲食店は特に席数と回転率、客単価で大体の売上の目安というか上限が決まるからね。

    hiyoko
    そうなんですよ。それなのに、こだわりのお店とか言って家賃がとっても高いところで、内装に凝ったお店を出したいみたいで…

    onnanoko_bustup
    あー、それは危険なお話ね…

    hiyoko
    多分、開店時間中ずっとフル稼働してようやく収支トントンになるような計画みたいなんですわ。

    onnanoko_bustup
    それは厳しいわね。

    hiyoko
    で、考え直したらって言ったらけんかになっちゃって…

    onnanoko_bustup
    あら、それはいけないわね。

    onnanoko_bustup
    それならば、この開業ナビってサイトを教えたらいいんじゃないのかしら?

    onnanoko_bustup_3
    このサイトは経営マンガの中の人が作っている開業のサイトよ。

    neko_akire
    うわぁステマですか?

    onnanoko_bustup
    違うわ。ステマじゃなくて素性を明らかにしたうえでの自薦なのだからポジショントークだし、こういった通常の記事に見せかけて宣伝をする手法をインフォマーシャルっていうのよ。

    tanuki
    というわけで開業ナビをよろしくお願いいたします。

    今回出てきた言葉


    情報
    2015年12月17日

    SLA | できる事とできないことをはっきりさせてトラブルを防ごう

    sla
    SLAとはサービスレベル契約の略称で、サービスの提供者と顧客が業務委託契約を結ぶにあたり結ぶ、サービスの水準、提供範囲、内容といった事を定めた契約です。英語ではservice level agreementと表記されます。

    具体的な物を媒体に仕事をする場合、そのモノの機能についてはある意味明確に分かります。

    什器には商品を陳列し魅力的に商品を訴求する機能が、重機には作業を効率的にする目る機能が求められます。

    しかし、サービスの提供の場合、どこまでが契約の範囲になるのかがしっかりと定めておかないとあやふやになってしまい、後のトラブルの原因となります。

    例えば、社内システムの構築のみを請け負うつもりのITベンダーがいたとします。

    しかし、顧客側の担当者が「ITベンダーにシステム構築を依頼した場合、当然、社内の教育訓練も、その後のトラブル対応もお願いできるんだよね。」などと考えているケースでは、事前にしっかりと契約を交わしてどこからどこまでがサービスの範囲内なのかを明らかにしておかないとトラブルが頻発しそうです。

    ■通信事業者で


    このSLAは通信事業者でよく用いられていました。

    通信速度の下限や通信が途絶した場合の復旧時間などを定めて置いて、それを達成できなかった場合には「料金から…」といった契約内容です。

    読者の皆様の中にもこの種の契約を結んだことがある人がいるかもしれませんね。
     
    経営
    2015年12月16日

    タイムマシン経営 | 時間をさかのぼるというビジネスの必勝法があります

    タイムマシン経営
    タイムマシン経営とは、遠隔地で成功したビジネスモデルを地元に持ち込んでくるといった経営手法のことを言います。

    既に成功している先進的な事例を持ち込むわけですから、圧倒的に有利な状況を構築できるというわけです。

    一昔前では地方都市に東京で流行っているビジネスモデルを持ち込んで設けたといった話を聴くケースも多かったですし、ちょっと前にはアメリカで流行っている先進的なWebサービスを日本国内にローカライズして持ち込むといった事が盛んにおこなわれていました。

    このことを指してソフトバンクの孫正義社長はタイムマシンで未来からやってきて商売をするようなモノだとして、タイムマシン経営と読んでいるのです。

    ■時差はまだ存在している

    近年ではWebサービスの分野で『時差』は縮小していると言われています。

    アメリカで流行っているサービスを国内に持ち込むといったビジネスモデルは言葉の壁という参入障壁があったため強力に機能していた時代がありました。

    しかし、クラウドソーシングでの翻訳サービスや技術革新による機械翻訳精度の向上などで言葉の壁がだんだん取り払われてきている今日においては、「そんなに日本で流行るなら、自分たちも日本に進出してみるか」といった意思決定が比較的簡単にできるようになったため、この種の分野でのタイムマシン経営は成り立ちにくくなってきていると言われています。

    しかし、この種のビジネスの必勝法は未だ輝きを失っていません。

    日本のビジネスモデルを新興国に持ち込むとか、都会のビジネスモデルを地方に持ち込むといった手段はいまだに健在です。また、人口減に直面した地方でうまく行くビジネスモデルがあればそれは都市部における未来の姿なので、地方のビジネスモデルを都市部に導入するといったタイムマシン経営も成り立つはずです。

    あなたならではのタイムマシンをぜひ見つけてみてください。
     
    ストーリー
    2015年12月15日

    どうして赤字覚悟で売るなんてことをするの?赤字になったとしても在庫処分をする事には意味があります。

    neko_akire
    今年もやってきたよ…

    panda_2
    なにが?

    tanuki_2
    ココは、町はずれのファンシーショップ。80年代の香りが今なお残るちょっと時代に取り残されたお店です。

    tanuki_2
    ファンシーショップという業態。結構昔の業態かなぁと思いきや、最近でも割とあるみたいです。

    tanuki
    とはいえ、このお店は、新しい感じではなく、それなりに年季の入ったお店になります。

    neko_akire
    実はね…

    neko
    毎年この時期に恐ろしい事が行われるんだよ…

    neko
    それはそれは恐ろしいイベントで…

    panda_2
    どういう事?

    neko
    それは…

    hiyoko_2

    そこまでよ!秘密を新人にばらすそうなんて、そうは問屋が卸さないわ!

    panda
    ひよこねえさん!?

    hiyoko
    ふふふ。私に黙って秘密をばらすなんていけない子ねェ…

    panda_2
    (僕って新人だったっけ?)

    neko
    うわぁ…勘弁してくださいよ…

    hiyoko
    いいわ。私の故郷、岐阜の…

    neko
    飛騨牛ですか?

    hiyoko
    だめよ。私たちは『ぬいぐるみ』なんだからお肉なんて食べたらホラーでしょ?

    neko_akire
    確かにホラーですね…

    hiyoko
    やっぱりかわいい感じでイチゴとかね。

    panda_2
    で、恐ろしいイベントって何なんですか?

    onnanoko_bustup_3
    あら、みんなもうイベントのお話をしているのかしら?

    onnanoko_bustup
    そうよ、ミンナにとっても見逃せないイベントになるわよね。

    panda
    あ、オーナーさん。

    panda_2
    どんなイベントなんですか?

    onnanoko_bustup_2
    ふふふ、それはね…赤札市よ。

    panda
    あ、赤札市だってー!?

    panda_2
    で、赤札ってなぁに?

    onnanoko_bustup
    あら、お約束の反応ありがとうね。

    onnanoko_bustup
    赤札市っていうのはね、いわゆる特売品を処分価格で売るセールの事よ。

    onnanoko_bustup_2
    まあ、出血大サービスってところから赤札って言われているって説もあるけど、目立つように赤い値札を付けたって説の方を私は推すわ。

    kuma
    でも、そんなに値下げしちゃったら大赤字になっちゃいますよね?

    panda_2
    そうですね。赤字は困るんじゃないんですか?

    onnanoko_bustup
    いいのよ。というか、定期的に赤字覚悟でも在庫は入れ替えないといけないの。

    neko_akire
    (在庫を入れ替えるって表現が怖いんだよね…)

    onnanoko_bustup
    まず、お店が続いていくためには現金が大切という事は分かるわよね?

    hiyoko
    そうね。黒字倒産という言葉もあるように、どれだけ儲かっていても現金が尽きたらそこでおしまいよね。

    onnanoko_bustup
    で、在庫を持っているという事は、現金という観点から見たらどうなるかしら?

    kuma
    えっと、在庫は現金で仕入れてくるものだから…

    kuma
    現金にとってはマイナスだね。

    panda_2
    なんで?なんで現金にとってマイナスなの?

    neko
    えっと、例えば100万円の元手があるお店で、100万円分の商品を仕入れたとするじゃない?

    neko
    そうすると、それが売れるまで手元には現金がなくなるよね?

    panda
    うーん…

    hiyoko
    じゃあたとえば、そのお店の仕入れた商品のうち、半分、つまり50万円分がずっと売れなかったらどうなるかしら?

    panda
    えっと、残りの50万円で商売をするしかなくなる…のかなぁ?

    hiyoko
    そうよ。

    onnanoko_bustup_2
    それにね、現金だって誰かから借りてきたり、他の運用をしたら得られるような収益を犠牲にして調達しているわけだから、コストがかかっているのよ。

    onnanoko_bustup_2
    元手にもコストがかかるなんて、資本主義的よねぇ。

    onnanoko_bustup
    だから、たとえ赤字になったとしても在庫処分をする価値は有るのよ。

    neko_akire
    で、今年の赤札市はどうするんですか?

    onnanoko_bustup
    ふふふ、この日のために投げ売り価格で売っていたバッタのぬいぐるみを大量に仕入れてきたのよ。

    neko_akire
    バッタですか?イマイチかわいくないし、それに在庫処分にならないのでは?

    onnanoko_bustup
    あら、バッタじゃなくってイナゴだったかしら?

    neko_akire
    ぬいぐるみとしての造詣が雑だからイナゴかバッタかの区別がつきませんね…

    hiyoko
    でも、売り切れないんじゃないのかしら?

    onnanoko_bustup
    大丈夫よ、チラシをしっかりと配布して宣伝をしたから。

    tanuki
    なんだか本末転倒な感じもしますが、在庫処分は必要があってなされているのです。

    今回出てきた言葉
    赤札
    黒字倒産
    資本コスト
     
    記事一覧はこちらです↓

    ストーリーで解説経営用語
     
    定番商品を考える
    2015年11月28日

    ソルトランプを送料無料だけでなくUSB接続というアイディアで勝負する

    IMG_1616

    岩塩ランプ。ソルトランプ。いろんな呼び名がありますが、その柔らかい光は疲れた心や眼をやさしく癒してくれます。

    keieimangaの中の人も、手元の明るさを補うためにランプを探していた際に、ソルトランプに出会い、そのまま愛用しています。塩の層を通した柔らかい明かりが、非常に落ち着いた良い雰囲気なんですよね。

    と、このようなソルトランプですが色々な業者さんが、様々な商品を作って販売しています。

    今回はその中でユニークな商品を見つけました。

    パソコンへ接続選べるUSB岩塩ランプ【ソルトランプ】白熱電球仕様 店長スペシャル809

    価格:6,500円
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    感想(0件)



    送料無料とかそういった売り方は色々な業者さんが行っていて、差別化の要因にはなかなかならないのですが、この商品はUSB接続のソルトランプ(岩塩ランプ)といった提案であり、PCの隣に置くといった使い方になるのです。

    ■ソルトランプにUSB接続という切り口を

    どのような業者が作っても差別化要因がほとんどなくなってしまったような商品をコモディティ化したという風に表現します。

    例えば、砂糖や塩は一般の消費者にとってはどこの商品を購入しても同じものですから、安ければ安いほど良いといった単純な安売り競争に陥りがちです。

    モノが有り余っているこの時代。どのような商品であっても独自の付加価値を提案できなければコモディティ化してしまい、際限のない価格競争に巻き込まれてしまいます。

    しかし、今回の商品のような切り口であれば競合他社が提供しているようなモノとは一線を画しているので直接的な価格競争に巻き込まれる心配はありません。

    何といっても「USB接続でPCの横に置きたい」といったニーズを持った人は、こちらの商品の購入が第一候補となるわけですし、価格を比較しようにも、同様な商品がほとんどないわけです。

    ■可能ならば

    このような独自の切り口の商品ですので当面は優位性を保てると考えられます。しかし、こういった商品の売れ行きが良くなると模倣者がどんどん出てきます。

    そのため、可能であるのならば実用新案や特許といった知的財産権で保護できると良いと考えられます。また、場合によってはうまい名前を考え、商標権を取得して他と差別化するといった手も考えられます。

    このように、差別化をしてその優位性を守るといった発想も大切なのです。

    パソコンへ接続といった言葉に斬新な響きを感じますね。ご自宅だけでなく、職場で灯しても良いかもしれませんね。

    パソコンへ接続選べるUSB岩塩ランプ【ソルトランプ】パワーストーンコラボ1006

    価格:5,800円
    (2015/11/28 23:53時点)



    今回出てきた言葉
    コモディティ化


    財務・会計
    2015年11月25日

    債務超過 | 債務超過イコール倒産は明らかに言い過ぎです

    債務超過
    債務超過とは、貸借対照表上の純資産がマイナスとなっている状態を示す言葉です。

    この債務超過に陥っている企業がどういう状況であるかを端的に示すと、もし現時点で会社を解散した場合を考えてみればわかりやすいと思います。

    この債務超過という状態では、持っている資産を全て帳簿にのってい価格の通りに売り払えたとしても負債を返済しきれないといった状態です。

    ■資産が無いの?

    と、債務超過と書くと資産が無いと考える人がいるのですが、必ずしも資産の多い少ないとは関係のない考え方となります。

    例えば、3000万円の新社屋を建てた企業は3000万円の資産を持っています。このほかには運転資金として1000万円の現金を持っている企業であっても、赤字を続けて負債総額5000万円になったらどうでしょうか?

    この場合、総資産が4000万円、総負債額が5000万円となり、1000万円分が債務超過になります。

    このように、資産があったとしても債務超過になるケースは大いにあります。

    ■債務超過になったらたちまち倒産するの?

    債務超過になったからと言っても、会社は資金繰りが回り続ける限り倒産することはありません。仮にどれだけ大赤字になって莫大な債務超過に落ち痛っとしても 、現金が回り続ければその会社は存続します。

    例えば、大幅な債務超過に陥っていたとしても、十分な売り上げがあり、かつ売り上げを現金で回収できるような取引条件に恵まれた業態であれば意外にしぶとく存続しつづけることが可能となります。

    もっとも、債務超過の状態になると、取引先の金融機関が新規融資に応じてくれにくくなったり、取引先との取引が難しくなってきます。(債務超過な企業に後払いなんかを許していたら、回収しそこなう可能性がありますからね。)

    その結果、債務超過になると業績に響き始めて、最終的には窮境に陥るケースも多くなります。しかし、債務超過イコール倒産というのは明らかに言い過ぎになります。


     

    ストーリー
    2015年11月24日

    簿記初心者:どうして貸倒引当金が今期の費用になるの?それは今期の収益を上げるために必要な犠牲だったからです

    onnanoko_bustup
    ねえねえ、きいてくれるかしら?

    onnanoko_bustup
    売上を画期的に伸ばす方法を考えたのよ。

    tanuki_2
    ココは、町はずれのファンシーショップ。80年代の香りが今なお残るちょっと時代に取り残されたお店です。

    tanuki_2
    ファンシーショップという業態。結構昔の業態かなぁと思いきや、最近でも割とあるみたいです。

    tanuki_2
    とはいえ、このお店は、新しい感じではなく、それなりに年季の入ったお店になります。

    tanuki_2
    今日は、オーナーさんの思い付きからお話が始まります。

    onnanoko_bustup
    …でね、取引条件を変えるって手があるらしいのよ。

    neko_akire
    えっとそのお話は、どこで聞いてきたんですか?

    onnanoko_bustup_3
    あら、『できるショップオーナー研究セミナー』よ?

    neko_akire
    なんか、取ってつけたようなセミナー名ですね…

    onnanoko_bustup_3
    セミナー名なんて別にいいのよ。ちゃんと成果さえ上がれば例えば「hogehogeセミナー」とかでもね

    neko_akire
    確かにそうですが、hogehogeとか、ちょっとIT屋さんっぽくないですか?

    onnanoko_bustup
    そういえばそうね(にっこり)

    tanuki
    和やかな雰囲気の中、取引条件の変更を試してみることに決まりました。

    onnanoko_bustup
    ふふふ、ざっとこんなもんよ。

    onnanoko_bustup
    取引条件の変更で売上急上昇。現金払いじゃなくって後払いを認めるだけで財布のひもが緩くなるのね。

    onnanoko_bustup
    このままいけばマスコミにも取り上げられて、一躍時の人となった私は、丸の内のキラキラ光るオフィスビルで、

    onnanoko_bustup_3
    仕事の出来る私は世界的な企業のCEOに。そして、素敵な執事に囲まれて(はぁと)

    hiyoko
    あらあら、オーナーさんは今日も平常運転ねェ…

    hiyoko
    でも、取引条件の変更で売り上げは上がったけれども…

    kitsune
    どうしたんですか?姐さん。浮かない顔をして?

    hiyoko
    あら、姐さんなんて照れるわね…

    hiyoko_2

    でも照れている場合じゃないのよ。今期はたぶん大赤字になっちゃうのよ!

    kitsune_odoroki
    なんだってー!

    neko_akire
    でも、売り上げが凄く上がったってオーナーさんは言っていたよ?

    neko
    それなのに、大赤字なんて変じゃないの?

    kuma
    だよね、ああ見えてオーナーさんはしっかりしているから決して赤字では販売しないはずだし?

    neko
    そうそう、結構がめついんだよね…

    onnanoko_bustup_2
    あーら、誰ががめついですって?そういう事を言う子はフリーマーケットがよんでいるわよ?

    neko_akire
    うわぁ…勘弁してくださいよ…

    onnanoko_bustup
    まあ、フリーマーケットは冗談よ。かわいい皆をそんな投げ売り価格で売るわけないじゃない。

    onnanoko_bustup
    値下げするのは簡単だけど、一度値下げすると相場が下がっちゃうからね。

    onnanoko_bustup_2
    で、今期は大赤字とか言っていたけど、根拠はあるのよね?もちろん、根拠もない誹謗中傷じゃぁ無いわよね?

    kuma
    オーナーさん怖い…

    hiyoko
    ありますわ。まずは、資金繰りの問題ですわ。

    onnanoko_bustup
    そうね、確かに後払いを認めたから、資金繰りはタイトになったわ。というか正直借り入れを起こしましたよ。

    onnanoko_bustup
    でも、資金繰りと利益の概念は関係ないわよね?

    tanuki
    なんだかんだ言ってお店のオーナーさんです。結構ちゃんと利益と資金繰りは別の概念であることを押さえています。

    onnanoko_bustup
    まあ、「まんがで気軽に経営用語」を愛読しているからね…

    tanuki
    こういうのをポジショントークと言います。経営マンガの中の人が書いていますから、ちょいちょい宣伝していきます。

    onnanoko_bustup
    で、話を戻すけど、資金繰りと利益は別概念だから、それで大赤字なんて言われちゃうと困っちゃうわ。

    hiyoko
    でも、金利を支払わないといけないですわ。その分利益は圧迫されるハズ。

    onnanoko_bustup
    あーら、この超低金利時代に金利なんてわずかなものですわ。だから金利を考慮しても全然黒字のハズですわ。

    neko_akire
    おいおい、だんだん緩い世界観が壊れてきたぞ…

    kitsune
    経営の話になるとあの二人って熱くなるんだよね…

    hiyoko
    では、貸し倒れについてはどうかしら?

    onnanoko_bustup
    あ、そういえば…

    hiyoko
    そうですわよね?すごく貸し倒れが今期は想定されますわよね?

    hiyoko
    という事は?

    onnanoko_bustup
    今期の費用として貸倒引当金を沢山積む必要が…

    hiyoko
    で、貸倒引当金は費用だから、赤字ですわよね?

    onnanoko_bustup
    でも、ちょっと待って。まだ発生していない費用だからそれで赤字って言われても納得できないわ。

    hiyoko
    それに、貸し倒れが仮に発生するとしてもそれは来期以降の話だから、どうして根気が大赤字になるのよ?

    neko_akire
    そういえばそうだね。なんか変だよね?

    kitsune
    その辺を詳しく教えてもらえます?姐さん?

    hiyoko
    まず、どうして今期になって売掛金が沢山発生したのかしら?

    neko_akire
    うーん、よく分からないけど、今期の販促のためかなぁ。

    hiyoko
    そうね。そうしたら、その今期の販促のためにやった事なんだから、その売掛金が貸倒れた費用は?

    onnanoko_bustup
    …今期の費用として計上するのが適当ね…

    onnanoko_bustup
    という事は、沢山、貸倒引当金を積まないといけないから…今期は赤字になる可能性があるのね…

    tanuki_2
    それじゃあ困るという事で、オーナーさんは売掛金の回収に走り回ったそうです。


    今回出てきた用語
    貸倒引当金
    ポジショントーク


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    ストーリーで解説経営用語

    定番商品を考える
    2015年11月22日

    馬油を購入するという選択が陳腐化しない不思議。馬油という商品を考える

    馬油
    馬油といった商品をご存知でしょうか?昔から販売されている商品で、 そういえば実家にはソンバーユといった名前のクリームが置いてありました。

    【即納】 ソンバーユ(尊馬油) 無香料 70ml 【正規品】

    価格:1,687円
    (2015/11/22 00:00時点)
    感想(339件)



     このクリームは良い品で肌荒れとかをやさしくカバーしてくれた思い出があります。冬場など乾燥している季節にはこのソンバーユを良く使っていて、冷えてカチカチに固まったバターみたいになるけれども、体温でトロトロに溶けて肌になじんでいたのを懐かしく思い出します。

    というか、この商品は「尊馬油」って書くんですね。 カタカナ表記でしか知りませんでした。

    ■馬油という不思議な商品

    さて、この商品は不思議だと思いませんか?というのは歴史のある商品であるにもかかわらず全く陳腐化しておらず、アマゾンのランキングを見てもワセリンとかニベアといった超強力な商品を押さえてソンバーユがボディークリームの売上一位を獲得しています。(2015年11月22日現在)

    ちなみに2位は

    【2015年8月17日改良新発売品!】ロッシ モイストエイド 馬油スキンクリーム 220g

    価格:350円
    (2015/11/22 00:09時点)
    感想(0件)



    といった商品で、こちらも馬油スキンケアクリームです。このようにスキンケアクリームで大きな存在感を持っている馬油ですが、どうして陳腐化しないのでしょうか?

    一世を風靡した商品はいずれは陳腐化してしまうのですが、この馬油といった商品は陳腐化せずに、現在でも売上を保っています。

    また、観光地などに行くと、下の商品のような馬油配合のシャンプーやボディーソープなどがホテルのお風呂で用いられている事があります。




    さらに、最近ではインバウンド消費として外国の人が日本に来た際のお土産として買い求めるケースも多いとの事です。

    やはり、天然由来の素材を使った体にやさしい商品(昔はやけどの薬にもなっていたそうです)であるといったイメージが強いのでしょうか?

    ■陳腐化しない理由は

    さて、商品が陳腐化する(時代遅れになって経済的な価値が著しく減少する)原因として、同種の上位互換的な新商品が誕生したり、消費者の価値観が変化して心理的な面で商品自体が時代遅れになるといった事が挙げられます。

    また、企業の倫理観が問われるような悪質な例では、計画的陳腐化といった手法も存在します(機能を追加した新製品を投入したり、デザインの変化を付けて心理的に古いものを持っていたくなくするような手法です)

    この陳腐化の原因に、馬油が当てはまるかについて考えてみます。

    馬油の上位互換的な商品は色々開発はされていますが、どれも完全に同種の商品ではないため棲み分けができているのでしょう。

    また、天然素材といった好ましいイメージは、大手メーカーが新規開発した製品であっても覆すことが難しいと考えられます。

    このように古くて新しい馬油という商品をもう一度見直してみるのも良いのではないでしょうか?

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    感想(339件)




    時事ニュース解説
    2015年11月20日

    117時間までなら残業で対応した方が人件費が安くなる?その考えだとトータルでは高くつきますよ?

    女の子_3

    割とビックリなニュースがありました。それはクレジットカード会社大手のJCB取締役とJCB会社自体が違法な時間外労働をさせたとして書類送検されたという事です。

    報道では

     クレジットカード大手「ジェーシービー」(東京都港区)が昨年、本社勤務の社員7人に違法な時間外労働をさせたとして、東京労働局三田労働基準監督署は19日、労働基準法違反の疑いで、同社と取締役ら4人を東京地検に書類送検した。2015年11月19日産経新聞

    とされており、労働基準法違反での書類送検であったという事です。あまり、労働基準法の違反で書類送検などといった事は聞いたことが無いので、事実であればかなり踏み込んだ対応であったと思われます。

    残業をさせる場合、労使協定で残業を認める協定を結ぶ必要があり、とする場合45時間までが適法で運用できる範囲となります。但し、年6回まで(6か月まで)は特別条項としてその45時間を超えて残業することも認めるといった協定を結ぶことができます。

    つまり、法に則って実施される残業時間は、年のうち6か月は45時間を上限としないといけないのです。

    そのため、毎月毎月45時間を超える残業時間となっている場合、違法なのですね。(もちろんサービス残業が違法なのは言うまでもありませんが。)

    ■別の人を雇った方が安いラインは?

    さて、法律論で違法云々についてはおいて、今回は単純に残業時間が何時間以上になると別の人を雇った方が安くなるのかについて考えてみます。

    こういった長時間労働のお話が出ると、直感的に「もう一人雇った方が安いのでは?」と感じられるためです。

    なお、議論を単純にするため、月160時間の所定労働時間で20万円のお給料の人(手当等は存在しない)が残業をする場合の、『もう一人雇った方が安いライン』を求めていきます。

    ■まず労基法のルールをおさらいします。

    まずはルールのおさらいです。

    ルール1:労基法上は残業が発生したら25%の割増賃金を支払う必要があります。

    ルール2:1カ月の残業時間が60時間を超えた場合割増率は50%となる。

    議論の単純化のため、休日出勤、深夜残業については考えないこととします。(残業時間が100時間を超えてくるとこれらの休日出勤や深夜残業にどうしてもなってくるのですが今回は無視します。)

    ■では60時間の残業を考えます。

    さて、この人が60時間の残業をした場合はどうなるでしょうか?

    先ほどの人を前提とするので時間給は20万円÷160時間で1,250円となります。

    で60時間の残業をするわけですから

    1,250×60×1.25=93,750円

    となります。

    ■60時間超の場合

    さて、60時間超の残業をした場合ですが

    93,750円+(60時間超分の残業代)=総残業代

    で計算ができます。

    そのため、例えば100時間の残業をした場合(過労死ラインを超えていますね…)

    93,750円+(1,250×40×1.5)=168,750

    となります。

    では120時間の残業ではどうでしょうか?

    93,750円+(1,250×60×1.5)=206,250

    で基本給を超えてくるのでここまで働かせるのならばもう一人雇った方が安いといった形になります。

    なお、おおむね200,000円となるラインは117時間です。

    但し、深夜残業や休日出勤などが絡めば割増率が上がるため、このラインはもっと前に来ますし、ボーナスや各種手当も考えればこのラインはもっと後ろに来ます。そのため、一概には言えませんが、単純化した事例では117時間程度となっています。

    ■117時間までなら残業で対応した方が安い?

    と、このような議論には生産性の視点やコンプライアンスの視点が全く欠けています。117時間までなら残業で対応した方が安く上がるなどと言うような企業で働きたいと感じる人は少ないでしょう。

    また、このような長時間労働を認めるような企業風土があると、今回の事例のように会社が書類送検されたり、ブラック企業の評判を立てられるといったレピュテーションリスクが存在します。

    さらに、従業員さん自身の健康面も心配になりますし、なにより恒常的な長時間労働が前提となっている人たちの生産性も低下すると考えられます。(疲れて働くよりリフレッシュして働いた方が生産的ですよね)

    目先のコスト面だけを見るとこのような従業員に残業してもらった方が安いといった議論になってしまいますが、全体的に見て何が最適なのかを考えていく必要がありますね。

     
    組織論
    2015年11月19日

    離職率 | 意外なことにどうやって計算するかの厳密な定義はありません

    離職率
    離職率とは、仕事に就いている人がどれくらいの割合でその仕事を離れるか(つまり辞めるか)を示す指標です。

    この離職率が恒常的に高い企業は、組織上何らかの問題を抱えている可能性が高く、業績にもあまり良い影響がありません。

    というのは、どうしても仕事上のノウハウは従業員個人に蓄積されるケースが多く、その人が離職してしまってはせっかく蓄積された仕事上のノウハウも消失してしまう為です。
    また、逆に離職率が極端に低い組織の場合は従業員が長く勤務し続ける事ができる組織であると考えることはできますが、若手の従業員が責任のある仕事を任せられるためには長い期間待たないといけなくなるかもしれません。

    ■離職率って言われるけど

    さて、このような離職率ですが意外なことに言葉としてしっかりとした定義はありません。

    そのため、どのような目的でこの離職率を求めるかによって出てくる数値が異なってきます。

    【全社的な離職率を求める場合】

    例えば企業全体の離職率を求めたい場合

    離職者数÷基準日の従業員数×100で離職率を求めます。

    そのため、年度初めに100人の従業員がいた企業で5人がその年度内に退職、10名が入社したした場合で、年度初めを基準日とした場合

    5人(離職者数)÷100人(基準日(年度初め)の従業員数)×100=5%

    で離職率は5%になります。

    但し、この基準日の従業員数は基準日としか言っていないので、年度初めではなく年度末の値を取る場合もあります。

    この場合

    5人(離職者数)÷105人(基準日(年度末)の従業員数)×100=4.76%

    で離職率は4.76%となります。

    どうでしょう、意外とアバウトな指標なのが理解できましたでしょうか?

    いずれにしても一般的には高すぎる離職率の企業は働きやすいとは言えないため、離職率が全てではないにしても良く考える必要があります。

    また、企業にとっても高すぎる離職率は様々な無駄を生んでいる可能性が高いため(教育コスト、採用コストが常に発生している事や、ノウハウの流出など見えないコストが発生している)しっかりと組織体制を整えていく必要があるのです。


    財務・会計
    2015年11月18日

    リスケジュール(リスケ) | 残念ながらなかなか企業再建の決め手にはなりえないのが現実です

    リスケ
    リスケジュールとはリスケとも呼ばれ、金融機関に対して債務の返済計画を変更してもらい、返済を長期化することを指す言葉です。

    そして、返済が長期化するという事は、毎月支払う元金分が減少するという事になります。

    例えば、600万円を5年で返済するという約束で金融機関からお金を借りていたとします。
    当初は約束通り(約定どおり)毎月10万円の元金を支払っていたとします。(5年は60か月なので、600万円÷60か月でひと月10万円です)

    その後、経済状況の変化によって、どうしても月10万円の返済が難しくなってしまって、リスケジュールをお願いし、月5万円の返済にしてもらったと言うのがこのリスケのイメージです。

    この場合、月5万円の返済では当初約束していた期間よりも返済期間が長くなりますよね?

    このような当初の返済スケジュールをリスケジュール(予定を組みなおす)といった意味合いでリスケと呼ばれているのです。

    ■リスケは企業再建の切り札となりえるか

    さて、ここで当初の予定と異なる返済計画(つまり月々の返済を少なくするという事です)を金融機関にお願いするため、毎月の資金繰りは楽にはなります。

    しかし、筆者の経験や周りの状況を訊く限りリスケジュール(リスケ)単体では企業再建の決め手とはなりえないと感じています。

    企業の業績を良くするためには日々のコストカットや返済元金のカット等の資金繰りだけではなく、しっかりと利益を獲得していくことが必須です。

    そして、利益を獲得するためには売上の向上を図る必要があります。しかし、この売上の向上を図るためにはある程度の運転資金が必要となってきます。

    しかし、リスケを金融機関にお願いした企業については追加の融資を金融機関に打診しても応じてくれる可能性は極めて低くなります。

    (リスケをすると金融機関内の格付けの関係上、経営改善計画書等を提供してもらえないと機械的に融資対象外となるとの事です。逆に言えば、そういった計画書をしっかりと作成し提出できれば良いので、その辺は専門家の出番です。)

    しっかりと、将来を見据えてどうやって現在の状況を抜け出すのかまで含めた計画を作成し、その窮境を抜け出すための手段の一つとしてリスケジュールを活用するのならば、リスケは有効な手段とはなりえますが、目先の資金繰りが苦しいからといった理由だけでリスケを打診したとしても、企業再建の切り札とはなりえないのです。


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